図書イッスイカイ ゴジュウネンシ000033235

一水会五十年史

サブタイトル1~10
編著者名
田中 穣 著者
出版者
中央公論美術出版
出版年月
1988年(昭和63年)9月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
333p 図版49枚
ISBN
4805590025
NDC(分類)
720
請求記号
720/Ta84
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
一水会年表:p284~333
和書
目次



第一章 古そうに見えて新しい
四人ずつがペアーの創立会員
その芸術上の体質
岡倉天心と同じ見識
第二次世界大戦後の抽象との対応

第二章 安井曾太郎と連袖会
連袖会の発足
安井賞の由来
〝現代忠臣蔵〟の結束
湯河原の天野屋別荘
安井曾太郎旧居記念碑の除幕式
安井の「秋の城山」と
セザンヌの「サント・ビクトワール山」
昼食会での故人の思い出
美術家会館の発端

第三章 一水会の設立の怪
帝展騒動
二科会と松田改組
二科会と昭和前期の日本洋画壇
(春陽会、一九三〇年協会、独立美術協会などの設立)
一水会の発足
「芥子園画伝」と「友恭の仲間」
どちらが〝廂〟でどちらが〝母屋〟か

第四章 リードした石井柏亭
二科会有力中堅の「新美術家協会」
石井柏亭門下の「留加会」
文化学院の美術部長柏亭
「番衆技塾」からのほか、左翼的リアリズムの画家も
第一回一水会展への出品公募の雑誌広告
機関誌『丹青』の発刊
巻末の「編輯会議」に見る一水会の写実の体質
一水会の関西進出に役割を果たした「美交社」

第五章 〝悪役を生きた〟硲伊之助
一水会の新文展参加
〝官展〟につながる美術団体(光風会、太平洋画会、
東光会、旺玄会、創元会、示現会)
一水会の日展ボイコット事件
硲伊之助の画歴

第六章 創立会員の〝育ちの風土〟
和歌山県に血の系譜
木下孝則の画歴
〝絵のように美しい絵〟の秘密
木下義謙の画歴
和歌山県の美術風土
小山敬三の「白鷺城」とその生い立ち

第七章 その〝東西を踏まえた血脈〟
滞欧時代の小山敬三
〝アルカンタラの橋〟シリーズの成功
山下新太郎の生い立ち
山下新太郎のヨハンナ夫人
小山敬三のマリー・ルイズ夫人
有島生馬訳のエミール・ベルナール『回想のセザンヌ』
有島生馬の評判作「蚊帳」
有島生馬の生い立ち
勝田龍夫『重臣たちの昭和史』に書かれた
有島生馬夫人の血の系譜

第八章 その写実の現代性
石井柏亭と『方寸』
柏亭の父鼎湖
无声会
柏亭画〝アンパン〟論
戦後の名作「山河在」
安井曾太郎と浅井忠
ライバル梅原龍三郎が師事したルノワール
安井の渡欧とセザンヌ
「外房風景」の成功
〝京友禅〟の梅原に対する〝木綿かすり〟の安井
昭和十九年の東京美術学校改革
安井画〝てんぷら〟論

第九章 異才・奇才・俊才たち
中村善策の評判作「尾瀬沼」
宮大工の父
ニ科時代の〝善策張り〟
安井仕込みの造形性
フジタに夢二、青児を足して三で割った高野三三男風
高等商船から美校へ
十七年間の滞欧生活
フジタとの交遊
池部鈞の自伝的エッセイ「上野の森」
黒田がパレットから締め出した油絵の具の〝黒〟の回復
裸体画にもある日本人の油絵の誤謬
絵かきが勲章をもらうなんて
〝阿蘇の画家〟田崎広助
同郷の先輩坂本繁二郎
ふるさとの筑後の飛形山
渡欧時代のキュビスムへの傾斜
文人画家中村琢二
名エッセイ「私のこと」
戦時中の秀作「六月の庭」
兄研一の〝あお〟に対する〝みどり〟
晩年の風雅の境地

第十章 一水会のこれからの可能性
多士済済の会員たち
運営委員
常任委員
委員
会員の住所録

資料
第一回一水会展覧会目録
一水会年表