飢えと怯えに耐えた日々
発刊の辞
第一章 心の戦争
落涙果てしなき桎梏の日々(辻本レイ)
魔性が彩る純白の心(田端節子)
裏山にぶつけたくやしさ(四夷淑子)
子供の笑顔に救われて(田鍋小富士)
沈丁花と二つの死(岩本芳子)
残酷な仕打ち(匿名)
ねたみと優しさの果てに(永井アサノ)
いも弁当と下市弁(入江和子)
笑顔に隠れたおばの涙(北敏子)
ひと筋の祖母の涙(清水教子)
裏切られた誠意(上田悦子)
忘れられないいまわしい過去(勝眞梅子)
奪われた愛と幸福(枡岡勝子)
第二章 生活戦争
行商帰りのこわい道(竹村千代)
夫の戦死と邪魔者(長部谷千代子)
黒い?若草山(菊澤孝子)
我が子の顔を一目でも(石井好枝)
老婆と子供(中根春子)
新妻の愛と藤の花(北幹房子)
夫から届いた一通の手紙(山中ツル)
新婚共同生活(泉井ヤスノ)
我が家でもミニ戦争勃発(森川輝子)
冷たい他人の目の中で(笹木清悦)
子供らしさを失って(浜岡日出子)
母子をつなぐ絆(町田若子)
畳一枚に雑魚寝の生活(宮内豊司)
待ちどおしかった雨の日(勝村美奈子)
我が子に平和の願いを込めて(中川ヒサエ)
第三章 食糧戦争
疎開も戦争だった(山田芳枝)
一粒のお米に愛と憎しみが(村井キクエ)
少年が見た戦争(岡埜和弘)
死と隣り合わせの通勤(中井うた子)
夫は必ず帰ってくる(植西クニエ)
消えた嫁入り道具(鷹野秀子)
吉野桜に散る涙(高城ユキ子)
〝滝井〟の一個連隊(上本綾子)
瞳が映した虚像の生活(和田幹男)
人の心と白い米(中平美代子)
戦いは疎開生活にあった(高島貞子)
奈良も安住の地ではなかった(坂井京子)
兄弟と銭湯(匿名)
祖母の涙に映る戦争への憎しみ(島田三恵子)
お父ちゃんが帰ってきた(杉本千鶴子)
あとがき
資料(年表・図表)