犯罪の昭和史　１

暗い時代に輝く生の刻印（佐木隆三＋松本健一）
昭和前夜　安田善次郎暗殺事件
鳴呼朝日平吾（奥野貫）
原初のテロリスト（橋川文三）
昭和１年　松島遊廓疑獄事件
大阪松島遊廓・移転疑獄事件（篠崎昌美）
昭和１年木崎村小作騒動事件
木崎村暴動事件（大宅壮一）
昭和１年　鬼熊事件
世紀の鬼熊遂に自殺す（坂本斉一）
三面記事の世界（鶴見俊輔）
昭和２年　北原二等兵天皇直訴事件
天皇に直訴した北原二等兵の半生（片山修）
昭和３年　張作霖爆殺事件
運命の序曲（五味川純平）
昭和４年　説教強盗事件
説教強盗（関根弘）
楽してカネとろうと思ってもとれないですよ（小沢昭一＋妻木松吉）
昭和４年　山本宣治暗殺事件
独り往く“山宣”代議士性科学者で左翼の闘士（鈴木正）
昭和５年　岩の坂もらい子殺し事件
岩の坂もらい子殺し事件（加太こうじ）
帝都暗黒面岩の坂の実相（貫具正勝編）
昭和５年　台湾霧社反乱事件
魑魅の秋に　霧社の反乱と「神的暴力」（菅孝行）
昭和５年　浜口雄幸首相狙撃事件
甦えった暗殺者（戸川幸夫）
昭和７年　血盟団事件
命名者の見た「血盟団」（三国一朗＋木内曾益）
昭和７年　増淵倉吉首なし事件
『前夜の怪談』と増淵倉吉事件（小沢信男）
昭和７年　玉の井バラバラ死体事件
玉の井バラバラ事件　帝都を戦慄させた“怪奇殺人”（戸川猪佐武）
昭和７年　五・一五事件
五・一五事件（新名丈夫）
昭和７年　大森・赤色ギャング事件
スパイＭと渡辺政之輔（西野辰吉）
昭和８年　小林多喜二虐殺事件
小林多喜二の死（三国一朗＋壷井繁治）
昭和８年　満洲大連・児玉博士郎事件
勝美夫人の其後（島田和男）
女の生活に来る破綻（高良富子）
昭和８年　共産党スパイ査問事件
「リンチ共産党事件」の思い出（平野謙）
昭和９年　帝人疑獄事件
帝人事件の公判によせて（戸坂潤）
昭和１０年　喫茶店青酸カリ殺人事件
青酸加里殺人事件（加太こうじ）
昭和１０年　大本教弾圧事件
大弾圧（村上重良）
昭和１１年　二・二六事件
二・二六断想（松本健一）
二・二六事件と私（三島由紀夫）
断腸亭日乗　昭和十一年二月二十六日～二十九日（永井荷風）
二・二六事件起る（尾崎一雄）
昭和１１年　阿部定事件
阿部定における女陰の成熟（平岡正明）
対談（阿部定＋坂口安吾）
阿部定さんの印象（坂口安吾）
昭和１１年　暁の怪盗事件
暁の怪盗（森川哲郎）
昭和１２年　死のう団事件
死のう団切腹始末（三国一朗＋長滝一雄＋山本重作）
昭和１３年　岡田嘉子・杉本良吉ソ連亡命事件
雪の国境を越えて…（長部日出雄）
杉本良吉とのこと／雪の国境を越える（岡田嘉子）
昭和１３年　『生きてゐる兵隊』発禁事件
戦時文壇の一側面（畑中繁雄）
捕虜の取扱いについて（平野謙）
昭和１３年　津山三十人殺し事件
大量怨恨殺人　津山事件（間庭充幸）
域内殺人事件（別役実）
昭和１４年　灯台社・兵役拒否事件
村本一生と明石真人の軍隊内兵役拒否（稲垣真美）
昭和１６年ゾルゲ・尾崎事件
ゾルゲよお前は誰だ！（川合貞吉）
ゾルゲ・尾崎事件に残されたさまざまな疑問（尾崎秀樹＋菊地昌典）
昭和１７年　聾唖者の大量殺人事件
聾唖者の大量殺人事件（内村祐之＋吉益脩夫）
昭和１８年横浜事件
横浜事件（青地晨）
昭和１８年　中野正剛自決事件
中野正剛の回想（緒方竹虎）
昭和１９年　首なし事件
首なし事件（正木ひろし）
昭和２０年　九大生体解剖事件
いま、当事者は語る（上坂冬子）
『生体解剖』について（なだいなだ）
昭和２０年　花岡事件
際限のない営みのなかで（清水弟＋野添憲治）
無人の村（押切順三）
昭和２０年　東京ローズ事件
でっちあげられた〈東京ローズ〉（最所フミ）
甘粕事件の波紋
石田検事怪死事件
北原二等兵の直訴状と福岡連隊事件
坊主のうんこ大不敬事件
三・一五事件と“渡政”自決
昭和前期の新興宗教弾圧
煙突男事件
坂田山心中死体盗難事件
早慶戦リンゴ事件
日大生保険金殺人事件
窪川いね子逮捕事件
阿部定予審調書
永田鉄山暗殺事件
林長二郎刃傷事件
杉本亡命と歴史のイロニー
生活綴方関係教員検挙事件
『愛情はふる星のごとく』
年表あり