女性史を拓く 1
講師の言葉/歴史への参加につながる学び方を
1 女性史を学ぶ視点
社会運動史の中の女性
ハウス・キーパー
搦めとられていった
母性主義と女権主義
戦争協力への道
女性史を学ぶ基本
専門家はいない
女性史の資料について
2 新しい女―平塚らいてう
新しい女
家制度への挑戦
女は無能力者扱い
良妻賢母主義教育
べからず一〇か条
青鞜
らいてうの謎…禅
母性主義と天皇制国家
塩原事件
夫婦別姓
時代が動くとき
われわれ自身の戦争責任
3 平塚らいてうと母性保護論争
母性保護論争
論争の背景
らいてう、晶子の論点
「母性偏重を排す」
「母は生命の源泉」
「女子の徹底した独立」
交わらぬ二人の論
子どもはだれのものか
アグネス「子連れ」論争
4 母性主義と優生思想
らいてうと新婦人協会
新婦人協会発足の意義
女性の“大正デモクラシー”運動
らいてう「母性論」の綱領化
新婦人協会の具体的な運動について
治安警察法第五条改正運動
花柳病男子結婚制限請願運動に意欲をもやす
らいてうの女性労働観
新婦人協会以後、消費組合運動やアナーキズムに
5 市川房枝の生いたち
市川房枝の生き方の原点となったもの
両親と家庭環境
小学校時代
進学の方向に迷う
師範学校時代
小学校教員となる
新聞記者をへて上京
山田嘉吉・わか夫妻らとの出会い
労働組合運動と女性労働者
友愛会の設立と背景
『友愛婦人』にみる労組幹部の女性観
友愛会婦人部書記になる
6 婦選は鍵なり
婦選ひとすじ
婦選運動の本格的展開を前に
男子「普選」と婦選獲得同盟
婦選獲得同盟の運動方法・スタイル
無産階級運動と女性問題
「無産派」とも提携し婦選獲得共同委員会を結成
7 参加―協力の道
準戦時下
大日本聯合婦人会と日本国防婦人会
「戦争への道―婦選運動の戦術転換」
非戦の立場
婦選獲得同盟と「満州事変」
「国際平和と婦選」
ナショナリズムとキリスト教
醜類議員を落とせ
「婦選魂」
母性保運動
選挙粛正運動
「泣く子に飴」
戦争加担への陥穽
善意の背後にあるもの
8 らいてう・房枝の陥ったところ
奥野発言のことなど
東郷元帥登場の意味
国家総動員体制へ
ぜいたくは敵だ
産めよふやせよ
国民優生法
らいてうの戦時下の思想
母性主義から優生思想へ
あやまられた抗日観
天照大神の生き通し
玄米食をめぐっての問題など
市川房枝の場合
9 自立的な人格であるために
精神的自立とは
「日の丸」「君が代」
「元号」
号令をかける立場
「参加」と「翼賛」
天皇制ナショナリズム
自分の頭で考え、学び、闘う
平塚らいちょう、市川房枝関係年譜、資料あり