鬼追い
1 ポッポ花と忍棒
ポッポ花と忍棒
照り降り花
泣き朝顔
種いも良ければ娘高い値で
冬の寒さが分るのョ
おつき七十二歳
唐天竺で
仏の迎え花
盗んでも食いてぇ
芋子
いっとぅうまいもの
十四代売られ女郎
切られ与三
タチ悪父
本妻、あと妻、ごん妻
去なした姉さん、勢津也の語り
名貰い
鶴になって去きなした
由美香姉さんのこと思うと
逆さ名
久延比古おどり
トッチン家
無縁遊女の塔
2 風の神の笑う声
風の神の笑う声、紅花
何して何してと聞く人のむかし愚痴
間もなく蛹に
赤がらす
廓女の信心
他人の事よりか
アンニ(姉)は死んだ
ひりっこ妓
因果地蔵と八千代
舟突つき
大門を出で嫁く妓千三ツ
すえ双葉
淡路
ざぁます妓
いんだら、からすまる
握り金玉朝風呂丹前長火鉢
インチャンテレス於由貴
妬み女郎の性
廓ばなし
女衒が早みち
愛敬札
末無嘉門町
3 鬼追い
かねは内
すっこい妓、お月さま幾つ
ふぐの横っとび
泣きましたっけネ
謎のお人
木魚叩いて鬼殺す
淫腹痛み
「いっちゃ悪いがー」
秘中の秘
まじないの薬
遣り手の財布
茸はヤダネ
閻魔さんに会ったら
親も廓妓
女郎の痣ばな
おお恐やのう
悪意地
自分の行くすえ見るよで
憑きもの
へっちゃくれの闇入り
4 おばやんのカモジ
北の都廓の一日
貸座敷業中山家々則
定
食ぅたらいかん女郎のときは
お裾かぜ
御法
不浄日とか
裏木戸の錠前
お秘所芸
廓女の意地
おばやんのカモジ
誰かの頭にゃ
極道娑婆いろ里
廓のしつけ
足さすり
言いないナ
気重に
おくめさんのこと
廊下鳶
煤らけた招き猫
世の中不思議
遣り手おばやん
根太
息つきの場
惟光さんがこと
今だから
ドロボーの気
裸んなりゃ
カァカァ
唐ちりめん
昔廓女将と思案え山
廓の女将とババチャ
5 百舌鳥の早贄
恥じ花と半衿
命日だけネ
住む所みたび
捨てられた
百舌鳥の早贄真規也
怖じやまい
目んあがり
悪態ざれうた
自慢じゃないが
のたくるネズミのいやらしさ
いぅたら罰があたる
お獅子の歯
堅気女房かつのさん
一切衆生
6 窮死廓奉公
甘い夢見せてもろた
国防婦人会
へっ玉抜きと千人針照駒の語り
真綿でくるんで
弾丸よけ窮死廓奉公
ふたりお吉
墨を塗らんば
軍国女郎
おこう
千穂
津納
からすのこ
美芳
秘めごといぅてしもたョ
女将さんの所替え
点呼の声
滅死奉公
涙がポツン
命日
鼻ぐろジョンとハンニー
黒い異人さんと
育ったおとうと
四回泣いたあのかたの事で
拘る
別口
7 岩がらみ
染めた白布
貝殻が貰いとぅなった
「悔のある」
岩がらみ
線香とろうそく
名は四ッ
進ぜること
持っとるものを
神棚
夢の宿り花、私泣きましたって
お墓所
ご本の中に所替え
花車のひとりごと
廓おんなの方が
餅が出来たョ
泣きどころ
8 廓まちうた
廓まちうた
北のかぞえうた
くるわしりとり
廓ひふみうた
くるわうたいろいろ
昭和廓いろは(昭和密か廓いろは)
廓茸づくし
廓ざれうた
くるわ経
「鬼追い」自註
見えぬ糸にひかれて
迷いからの目覚め
廓がたり言葉のなかに
いいお顔
語らいの中の光り
こころは
一生かけて
孕み子うみ
嘘ではない、いえぬこと
此の世に血を分けた弟が居るョ
仏になったら祝うて下さい
廓入りした人々の中に
書かなかった話
嘘のような
三十万高いと思たが
女将の文字
ともさん、オマケの人生
廓闇入り
子堕し闇送りについて
付記あり