戦後民主主義と人権の現在
第1講 人権、民主主義、平和主義をめぐる二つの傾向
はじめに、人権と民主主義をめぐる二つの傾向
人権、民主主義の形骸化、空洞化
人権、民主主義の多様化、豊富化
平和主義の現在
第2講 人権の内容と権利主体の発展
人権と民主主義の関係
人権の内容の発展
権利の主体の発展
第3講 人権小国、日本の現実
労働者の権利と企業主義
女性の権利と「家」の論理、企業の論理
子供の人権と学校教育の現状
第4講 日本国憲法と積極的平和主義の思想
戦争に対する反省、ドイツと日本の違い
憲法第九条をどう読むか、積極的平和主義の思想
日本国憲法とカントの平和主義
第5講 組織の犯罪と個人の主体性
「戦後五〇年決議」の問題
国家の犯罪としての戦争
杉原千畝氏の業績と個人の主体性
第6講 「社会主義」の崩壊と人権、民主主義の普遍的性格
基本的人権の普遍性
自由権的基本権の重要性
民主主義の普遍性
第7講 国民の政治離れとエリートの支配
国民の政治不信と政治の論理
国民は本当に政治の主人公か、エリート支配としての民主主義
エリート民主主義から参加民主主義へ
第8講 平等論の本質と民主主義
平等思想の確立
市民社会の人間関係としての平等
私有財産制と平等
第9講 戦後民主主義と平等の現在を考える
いかなる意味における平等か
不当な差別とは何か、その実例
機会の平等の落とし穴と人間の尊厳
平等と国家の役割
第10講 戦後民主主義とオウム事件(1)
戦後五〇年と新・新宗教の問題
若者の神秘好き
現代人の不安と非合理主義と現代教育
第11講 戦後民主主義とオウム事件(2)
日本社会の鏡としてのオウム事件
マインドコントロールの恐さ
共同体の崩壊とオウム
第12講 いじめを通して、人権と新しい人間関係を考える
「むかつく」が意味するもの
いじめと人権
新しい人間関係の論理を考える
第13講 女性の権利と男の解放
職場における女性の地位と雇用機会均等法
家庭における女性
男らしさからの解放