「集団自決」を心に刻んで
- サブタイトル
- 一沖縄キリスト者の絶望からの精神史
- 編著者名
- 金城 重明 著者
- 出版者
- 高文研
- 出版年月
- 1995年(平成7年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 253p
- ISBN
- 4874981615
- NDC(分類)
- 198
- 請求記号
- 198/Ki44
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 参考文献・資料:p248~251
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 「皇民化教育」と沖縄
天皇制国家の三本柱
「御真影」焼失事件
方言廃止と標準語励行
「宮城遥拝」「教育勅語奉読」
軍歌による“洗脳”
「鬼畜米英」のわら人形
「軍神・大舛大尉につづけ!」
河上肇の“予言”
2 極限の悲劇「集団自決」
武器のない島・沖縄
島津の侵略と「琉球処分」
離島にも迫ってきた戦争
慶良間に配備された海上挺身隊と特攻艇
特攻機を吸い込んだ慶良間海峡
住民を道連れにした“捨て石作戦”
軍隊のいた島でだけ起こった「集団自決」
迫りくる“自決命令”
阿鼻地獄の光景
生と死の明暗を分けたもの
3 絶望の底から
飢えとたたかった避難生活の日々
米軍に捕らえられて
「敗戦」で揺れた“軍国少年”の心
一キリスト者との出会いから
人は失望によって死に、希望によって生きる
4 勉学と労働と信仰と
聖書を読む会
洗礼を受けにサバニで渡った冬の海
島を出て糸満へ
軍政府で働く
“伝道者”志願
二一歳の高校生
“新沖縄建設”と『ゴスペル』誌
礼拝堂の建設
東京・青山学院大学への留学
5 牧師への道・アメリカ留学
「大学」に求められるもの
学生時代のエピソード
講和条約で切り捨てられた沖縄
最後の説教で「集団自決」を語った三軒茶屋教会
糸満教会の牧師として
ヨーロッパのキリスト者たちとの交流
ユニオン神学大学
パウル・ティリッヒの神学
ジェット機墜落事故と復帰デモ
6 沖縄キリスト教短大の創立と発展
沖縄の大学とキリスト教短大
沖縄戦の廃墟から誕生した沖縄キリスト教学院
「国際的平和主義」を建学の理念として
教会堂を教室にした学びの日々
新校舎の完成
英語科、児童福祉科の設置
日本キリスト教団と沖縄キリスト教団の合同
学生たちの意識
「琉球政府認可」から「文部省認可」への移行をめぐる苦悩
「短大」か「各種学校」かの選択についての論議と決断
新キャンパスへの移転―八〇年代の試練
六角塔チャペルのある大学
新しい革袋に満たすもの
社会に開かれ、社会に仕える大学
7 なぜ「集団自決」を語り始めたか
キリ短と首里教会
ヴェトナム戦争と反戦運動
赤松・元海上挺身隊隊長の来沖
住民に配られた二個の手榴弾
一九七〇年当時の私の“認識”
曾野綾子氏『ある神話の背景』が描かれなかったもの
いま“歴史”を見、書く立場
8 教科書裁判の法廷に立つ
家永三郎氏の教科書裁判
四回も修正させられた沖縄戦記述
悩みぬいたすえの“証人”承諾
“自発的死”にすりかえられた「集団自決」
沖縄県議会の「検定に関する意見書」
教科書編集に見るドイツと日本の落差
平和憲法が課している国民的課題
9 問われなかった戦争責任
本島・長崎市長の発言
倒錯した「一億総懴悔論」
免責された昭和天皇の戦争責任
「象徴天皇制」と「戦争の放棄」
ドイツにおける戦争犯罪の追及
祖父の“戦争犯罪”を直視するドイツの孫たち
「過去を引き受ける」ことの意味
10 課題としてのキリスト教平和学
第二次世界大戦の反省から
平和学研究の広がりと深まり
聖書における平和
平和運動とキリスト教平和学の課題
戦争から人権、エコロジーまで視野に入れて
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