図書目録コッカ ナキ ニホン資料番号:000031932

国家なき日本

サブタイトル
戦争と平和の検証
編著者名
村上 兵衛 著者
出版者
サイマル出版会
出版年月
1996年(平成8年)2月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
251p
ISBN
4377310712
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Mu43
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

1 桜の木の下で
日本人と桜の美学
二つの断絶
「日本はもはや国家ではない」
沖縄の苦さ
死んだクラスメートたち

2 貧しさと名誉と
戦前日本の平和
立身出世と道徳の崩壊
上流階級の責任感の稀薄さ
教育勅語の根にあるもの
未解明な「狂気」の発想と受容

3 日本軍隊の軌跡
国民教育の場としての軍隊
「精強」を支えた将校と兵の絆
日本軍隊への蒋介石の深い感銘
大正時代と軍隊の変質
戦争目的の不透明さ、水膨れが生んだ荒廃
中堅士官の良識、将軍・参謀の愚劣

4 「国家」との遭遇
陸軍幼年学校入学まで
親泊少佐の述懐
「死」への煩悶と狂気
「民族共同体のために」という覚悟

5 天皇と軍旗と
ドロナワ式の戦闘訓練
西連隊長のこと
唯一の戦訓回報
軍旗に対する責任
最後の観兵式

6 個人と戦争体験
日本人の国家への忠誠心
ある知識人像
「郷党」という名の団体精神
生涯を決した体験

7 日露戦争と「軍旗山」
日露戦争を基準に考える
軍旗と武士道精神
武士道を背後から支えた郷党
明治の国民意識と軍旗

8 「明治日本」と昭和の断層
律義な立居振舞の根源
負傷兵の看護に見る明治日本の周到
新しい「皇軍の伝統」
“非常識日本”の象徴、ノモンハン

9 戦争を検証する五条件
勝敗とは別の正義、不正義
中国をめぐる日米不可避の衝突
致命的だった国家意思決定力の弱さ
戦争指導の愚劣と多すぎる犠牲
「歴史の連続性」を断ち切ったもの

10 閉じられたままの「戦争体験」
日本人は何も学ばなかった
指導階級の不在
沈黙する戦中派
日本人は戦争を体験したのか
日米の相似と相違
“認識の闇”に安住する日本人

11 「偽りの国家」の清算
ばらばらな日本人の「あの戦争」観
戦後を生きる意味
“一等国”という背伸びの不幸
事実を直視しない日本人
Kamikaze考
人間は何のために死ぬか、死に得るか
国家なき戦後日本

12 あれは「間違った戦争」だったのか
西洋の鏡としての日本
正義を粧う大国の「法的擬制」
日本の近代化とエゴイズム
戦後日本は「欧米文明の優等生」か

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