韓国軍・駐韓米軍
第1章 韓国軍
解放後、混乱のなかの建軍
旧日本軍出身者をもとに
アメリカ式軍隊創設を急ぐ
韓国軍に残る日本軍色
相つぐ軍の反乱、越北、軍民流血事件
韓国軍部の権力闘争
韓国軍のベトナム派兵
韓国軍の現状
アメリカのアジア戦略と韓国軍の強化
韓国初の「国防白書」の内容
韓国軍の戦力―軍事境界線に集中
政権維持のかなめ―三司
正規軍の補完力―準軍事組織
「権力を握るなら」―陸軍士官学校
軍事境界線をはさんだ紛争・怪事件
総力安保・反共総動員体制
第2章 韓国軍政の系譜
朴正煕軍事政権の登場
軍部支配を継承した全斗煥政権
韓国軍政の論理と支配構造
軍部支配の秘密私組織「ハナフェ」
民主化をめぐる軍部の不満と逆流
軍部の中立化をめぐる対立
軍部内のパワー・ゲーム
民主化に吹きつのる逆風
一二・一二粛軍クーデターの真相
五・一八光州事件
暴かれる軍部の犯罪
第3章 朝鮮戦争
朝鮮半島をめぐる対立と紛争
三十八度線による南北分断支配計画
「三十八度線の小さな戦争」
李承晩大統領の「北伐計画」
朝鮮戦争の勃発
戦局の推移と停戦
最大の被害者は民衆
アメリカの核兵器使用計画
アメリカの細菌・化学戦
北朝鮮、中国への細菌弾投下
石井細菌部隊の作戦参加
細菌戦の後遺症
朝鮮戦争と日本の協力
アメリカの対日期待
旧軍人の協力
仁川上陸作戦にも参加
米議会では日本人義勇軍徴集法案
朝鮮戦争と日本経済の復興
第4章 駐韓米軍
駐韓米軍の戦力
駐韓米軍と駐韓国連軍
韓国軍の指揮権を握る米軍
奇妙な軍隊―カチューシャ部隊
駐韓米軍の核装備
アメリカの核先制攻撃政策
「チーム・スピリット」米韓合同大演習
北進・核攻撃の実戦訓練
対朝鮮作戦の最前線基地―日本
「チーム・スピリット」縮小説の裏
強化される米日韓体制
日韓会談の狙い―地域同盟づくり
三矢作戦計画の線上で
「ニクソン・ドクトリン」と韓国条項
ベトナム後の重点は韓国に
日韓軍事交流と対馬海峡共同封鎖計画
「四〇億ドル安保協力」の内幕
具体化する米日韓共同作戦計画
日韓は一つの作戦区域
ソウル五輪と米日韓体制
「波及型有事」の日米共同作戦研究
米軍撤退、指揮権返還の問題点
撤退要求の論拠
盧政権―「韓国軍強化が先決」
アメリカでも議論高まる
韓国の反米・反戦・反核運動
反米デモから組織的大衆運動に
「アメリカはわれわれにとって何か」
韓国の政治とアメリカの干渉構造
第5章 朝鮮半島の緊張緩和と軍縮の課題
核戦争の危機構造と平和協定締結の必要性
休戦体制の性格
核戦争の危機
朝鮮半島の平和構造定着方案
北側の平和保障四原則と包括方案
平和・軍縮提案
朝鮮半島の平和保障四原則
包括的平和方案―九五年までに軍縮と米軍撤退
資料あり