沖縄作戦の統帥
序文(加藤陽三)
序文(栗棲弘臣)
第1篇 作戦準備
概説
開戦以来昭和十八年十二月末迄の概説
第三十二軍の創設から玉砕までの概況
南西諸島の概観
歴史と風俗
第三十二軍創設の経緯
虎号兵棋
昭和十九年初頭~二月中旬の戦局概要
米機動部隊のトラック来襲と南西諸島の戦備強化
台湾及び南西諸島強化のための大本営の準備視察
佐世保鎮守府司令長官の南西諸島防備急速強化の意見具申
第三十二軍の創設
第三十二軍の戦闘序列下令
第三十二軍の任務
第三十二軍司令部の発足
十号作戦準備
十号作戦準備の大本営指示
十号作戦準備の基本構想と考察
第三十二軍の初期の航空基地設定
サイパン失陥とその影響
昭和十九年初頭から六月中旬までの全般戦況
あ号作戦計画と米軍のサイパン来攻
あ号作戦に関する大本営機密戦争日誌
サイパン失陥に伴う南西諸島の急速強化
第三十二軍の強化開始
第三十二軍高級参謀八原大佐の東京出張と防衛総司令部での論争
長少将の沖縄派遣と第三十二軍参謀長就任
南西諸島への兵力展開と捷号作戦準備
南西諸島の兵力配備
捷号作戦計画
第三十二軍の隷属変更の問題について
大本営直轄から西部軍に編入
西部軍から台湾軍への編入
第三十二軍の隷属問題についての筆者の考察
第三十二軍の捷号作戦準備
第三十二軍司令部の増強と軍司令官の交替
台湾軍兵棋演習
沖縄本島の防衛作戦計画
沖縄本島防衛作戦計画に対する回想と筆者の考察
第三十二軍司令部の人事
初期の軍司令部陣容の概要
渡辺軍司令官の更迭
長勇参謀長について
牛島満軍司令官について
第三十二軍司令部首脳について
第三十二軍に対する大本営の航空基地整備強化の督促
陸軍省視察団の派遣と鹿子島参謀の沖縄派遣
地上兵力投入による飛行場の急速設定
大本営の航空基地整備の督促に関連する諸官の回想
筆者の考察
十月十日の大空襲と米軍のレイテ島上陸
十月十日の大空襲
台湾沖航空戦
米軍のレイテ島上陸
第九師団の抽出
第十方面軍の兵力増加要請
台北会議
第九師団抽出の経緯
第九師団抽出とその影響
第九師団抽出に関する筆者の考察
新作戦計画に基づく第一次配備変更
沖縄本島の新作戦計画の研究条件
研究された新作戦諸計画の諸案
新作戦計画の発令
新作戦計画に対する筆者の考察
帝国陸海軍作戦計画大綱の策定
大本営、レイテ決戦の断念
帝国陸海軍作戦計画大綱
新作戦計画に関する関係者の回想と陳述
帝国陸海軍作戦計画大綱に基づく第十方面軍の任務
帝国陸海軍作戦計画大綱についての考察
第八十四師団の沖縄派遣の内示と中止
第八十四師団の沖縄派遣の内示と中止
沖縄本島の再配備変更
天号航空作戦
天号航空作戦計画
天号航空作戦計画策定に関する関係者の回想
第六航空軍の天号作戦準備
第八飛行師団の天号作戦準備
海軍の天号作戦準備
第六航空軍の聯合艦隊指揮下編入
筆者の考察
沖縄北・中飛行場問題
第三十二軍の兵力増加要望
第十方面軍井田参謀の沖縄連絡
第三十二軍の張り付け特攻要請
沖縄本島地区の飛行場破壊
飛行場問題に対する筆者の考察
築城(陣地構築)
兵団の配備変更について
築城の状況
築城に関する筆者の考察
米軍の沖縄進攻作戦準備
米軍の沖縄攻略作戦決定までの概要
米軍の沖縄攻略作戦計画
第2篇 戦闘期間
米軍の沖縄本島上陸前の戦闘
九州沖航空作戦
沖縄作戦初動のわが航空作戦
米軍の上陸準備作戦
米軍の沖縄本島上陸と第三十二軍の初期作戦指導
米軍の沖縄本島上陸
前方部隊の戦闘
上級司令部の攻勢要望と第三十二軍の初期作戦指導
北・中飛行場に対する関係各軍及び上級司令部の攻勢要望
攻勢についての第三十二軍の幕僚会議
第三十二軍の攻撃計画と攻撃延期
三十二軍の再攻勢決定と中止
四月七日の第二次攻勢中止までの作戦指導についての筆者の考察
四月八日夜の第六十二師団の夜間攻撃
四月十二日の夜間攻撃
四月十二日の攻撃に関する筆者の考察
主陣地の戦闘開始
米軍、主陣地に接触(四月四日~六日)
米軍の追撃的攻勢―主陣地は全面的本格戦闘に突入(四月七日~十二日)
米軍の攻勢準備期間(四月十三日~十七日)
米軍の総攻撃と軍主力の北方正面転用
米軍の総攻撃開始
第二十四師団、独立混成第四十四旅団の北方転用
第二線陣地の戦闘
第三十二軍の総攻撃
攻撃の決定の経緯
第三十二軍の攻撃計画
攻撃準備の状況
攻撃経過
軍の攻勢中止
総攻撃についての筆者の考察
首里陣地よりの後退
五月二十一日ころまでの戦闘
第三十二軍の後退作戦
海軍部隊の玉砕と喜屋武半島の最後の戦闘
小禄海軍部隊の玉砕
第三十二軍の玉砕
沖縄県民の状況
沖縄島民の疎開
戦闘間における住民処理
付録、史料、文献、付図、付表あり