野戦看護婦

序文（日本赤十字社副社長元厚生次官・葛西嘉資）
第１章　戦野に誓う白百合部隊
渋谷のカラス部隊
空襲下の卒業式
友情に泣いた動員令
せめてこの姿を母に
涙をそそる別れの乳房
はるかに拝む宮城
響けよ！聞けよ愛国の歌
お臀のタコ騒動
感激の青葉部隊に着隊
上海日記のひとこま
第２章　雄叫ぶ愛国への道
迸る乙女の情熱
桜色の乳首
制服を脱いで
上級生の毒舌教育
飛んできたハシ箱
死なない程度の教育
罵倒する教官
新宿駅の悲劇
愛欲教官の出征秘話
『お磨戦術』
日蔭に咲いていた純愛
おさつの密輸
秘密露見？
ラブレター事件の巻添え
婦長さんに南京虫の贈物
東久爾宮家の火事で十円
第３章　野戦病院
青葉部隊から漢口前線へ
戦場勤務の日
泣くに泣けない蝿の猛襲
壮烈な湖北作戦
涙に濡れて遺書の代筆
危篤患者と取り組んだ一カ月
奇蹟の梅毒無声患者
精神病患者
患者職員慰問演芸会
美人看護婦の同性愛
愛情の安売り患者
第４章　誰か泣かざる！愛国の情
遺骨を守り壮烈な空爆の犠牲
弾雨の中の友の便り
寒風ついて最前線へ出動
破れ小屋にはためく赤十字の旗
ゲリラ隊に殺された重傷兵
手術室で血をナメる兵長
愛欲の果の血闘
佐野伍長のナゾの手帳
戦友の未完成曲を抱いて
ホテルの子守歌
哀れ盲目の妻
愛のもだえ
白木の箱で演奏会へ
御放送に泣き狂う
恋愛禁止令
強姦されて行く人妻と自殺
参謀の堕胎事件
悲恋と情死
英霊の指を切つて故国へ