満州事変の関東軍司令官本庄繁

偉材を育くむ山深い丹波の里
本郷房太郎、本庄繁、磯谷廉介らの諸将星
日露戦争には一中隊長として出征
三塊石山の大激戦でヒン死の重傷負う
一生を通じて中国大陸との深い因縁
北一輝と上海で辛亥革命の工作に活躍
張作霖の軍事顧問として敏腕揮う
姫路師団長から関東軍司令官に栄転
満州事変起るや破竹の進撃
幕僚陣に俊英の板垣征四郎、石原莞爾ら
侍従武官長、陸軍大将へ
雪の朝、帝都で陸軍反乱し「二・二六事件」起る
朕の首を真綿でしめるにひとしい
天皇、激怒され本庄武官長をしかる
軍事保護院の総裁として
戦時下、軍人援護に渾身の努力
満州事変の責任は予一人にありと自決
その朝、自宅に向い敬礼して妻子に袂別
追録あり