大阪砲兵工廠の八月十四日
序(全日本仏教会会長日蓮宗管長・金子日威)
序(元大阪府・市仏教会会長真言宗国分寺派管長・西口公教)
1体験手記 砲兵工廠の八月十四日
蛸壷を走って(赤木清)
十六歳の衝撃(生田穂)
資材保管に苦労して(伊勢晋一)
九死に一生の経験(伊藤仁之助)
消火隊員の八月十四日(伊藤友市)
地獄図と化した職場(伊藤布支子)
京都の空は、どんよりと曇り(伊吹春生)
棺桶のこと(岩森栄太郎)
忘れ難いB29の爆音(内山釜太郎)
工員判とともに(宇都出勇)
靴の中に足首が……(大居虎太郎)
鉄兜を投げて残念がる(大久保岩蔵)
荒れはてた廠内(笠野美恵子)
運命を変えた召集(川島善夫)
「すわ!大変」(岸上一男)
焼け跡のニワトリ(北輝夫)
まくわ瓜と夫の思い出(北田ゆき江)
忌わしい青春の一ページ(木村巳代子)
壕の中の爆発音(楠山勲)
二つの思い出(金野紀世子)
南無阿弥陀仏!(堺利夫)
もし、あの日、昼勤であれば……(佐藤竹一)
コンニャクの思い出(佐藤竹一)
和歌山工場焼失から工廠爆撃まで(下司邦英)
お母ちゃんの言うこと、よう聞きなはれや(白木タケヨ)
代用コーヒーで武運長久を念ず(新垣佐武郎)
夫の死を悔んで(杉岡国子)
工廠の軍人さん達(竹内重雄)
混乱の中での夫の死(寺島都)
私の見た工廠爆撃(寺西千代子)
茶毘の炎(渡久山春信)
あらき世に生きて(友次サト)
入廠時代の思い出(中野三次)
造兵廠の三月十三日(中村武二)
恐怖の工廠爆撃(縄手英蔵)
四条畷高台で見た工廠爆撃(西山三郎)
長くて遠い道(丹羽ひさ)
戦後の苦しい歩み(東田スエノ)
「死ぬ時はいっしょだ」(東野武男)
人間万事塞翁が馬(平野孝太郎)
二十歳の生涯(弘津美津子)
お寺の軒を借りて(福井勝蔵)
爆撃直後の研究所に戻って(藤田求)
工員長として(松岡光輝)
京橋駅の惨状(村上昇)
戦火の中の造兵廠(諸江与朔)
偶然が決めた生死(谷内田誠二)
工廠爆撃そして敗戦(山本宗八)
白米の弁当(吉田善治)
関目宿舎の生活(吉富辰男)
生と死の運命の別れ道(吉富辰男)
砲兵工廠跡に立ちて(米川正春)
2 体験者座談会 砲兵工廠の終焉
3 鼎談 砲兵工廠の歴史と意義(近代史研究家・久保在久、三重大学教授・酒井一、関西大学教授・小山仁示
近代史から欠落した砲兵工廠
揺籃期の砲兵工廠
大阪の産業と砲兵工廠
砲兵工廠の大空襲
4 特別寄稿 砲兵工廠研究
砲兵工廠と大阪(近代史研究家・久保在久)
砲兵工廠と大阪産業(三重大学教授・酒井一)
大阪陸軍造兵廠への空襲(関西大学教授・小山仁示)
名簿、年表、地図あり