アメリカ強制収容所
第1章 マンソン秘密報告
せまりくる日米決戦
“パール・ハーバー”の波紋
公表された報告書
ハワイ諸島の報告
巧妙な世論操作
第2章 報復の人質作戦
取引き用の捕虜たち
中南米におよぶ迫害
ペルーの“人質”
第3章 追われゆく日系人
穢された『権利章典』
“共犯者”となった議会
ビドル司法長官の忠告
第4章 砂漠と荒地の収容所
狂気の二週間
非人道的な強制立退き
新たな“生活共同体”
有刺鉄線内のバラック村落
ハワイの日系人
少年に向けられた銃口
第5章 アメリカ社会への復帰=復帰組と残留組の明暗
カリフォルニアへの勧誘
過酷な労働に耐える勤勉性
“感謝”と敵意の渦巻くなかで…
第6章 日系人救出運動と大統領
大統領への手紙
学生救出運動の高まり
抗議を黙殺する大統領
第7章 マンザナールのあらし
帰ってきた一世リーダー
日系人社会の分裂
事件の真相
内部の裏切
第8章 汚名の季節=屈辱の忠誠テスト
米国への無条件忠誠の強要
ニッポン人に対する差別攻撃
狙われた帰米二世
暴動を呼んだ少年逮捕
悪辣な財産没収
不忠誠組のツールへの分離
第9章 ツールレークの暴動
「忠誠」登録の結末
ベストの過失
阻止された葬儀
怒りのバリケード
歪められた報道
軍隊の鎮圧
揺らぐ「代表者会」
故国への叫び
第10章 ジュネーブ協定
戦争捕虜と民間抑留者
日本政府覚書
ベシグの訪問
第11章 裁かれる収容政策
イケスとマイヤー
四十四年十二月
WRAの「越権行為」
第12章 市民権放棄問題
“国籍剥奪法”の発効とツールの帰米二世
送還に備えて、“日本文化”リバイバル運動
反米親日組織の結成
突然の収容所閉鎖通告
不忠誠組の一斉逮捕
市民権放棄派の暴力的キャンペーン
悲劇の五千人
第13章 アメリカ市民への道
“原爆”と敗北の衝撃
コリンズ弁護士の授護
集団法廷闘争
最後の移送列車
判決勝利への苦闘
第14章 苦難に耐えた日系人
アメリカに賭けた夢
“ジャップ”から「模範民族」へ
いまだいえぬ傷痕
難航する損害賠償
“劇的脱却”をはかる三世たち
語りつがれるべき“物語”
写真あり