新編郷土兵団物語
序(渡辺武)
写真アルバム
第1章 槍の穂先・第八師団
大戦で十個師団を動員
第2章 第八師団・杉部隊
第三十一連隊の最後
小林連隊長担架で搬送される
眠れぬ捕虜生活の第一夜
比島へ転進命令下る
永治丸触雷して沈没する
米軍のルソン島反攻激烈
山下奉文大将の遺言
食糧を求めて自活態勢
第3章 第八師団の夢のあと
歩兵第三十一連隊の創設
軍都弘前市の横顔
軍靴の町から学都へ
第4章 八甲田山の雪中行軍
ゆく手をはばむ猛ふぶき
軍歌「ウラルの山の朝ふぶき」
第三十一連隊の行軍は成功
第5章 日露開戦前の戦い
日清戦争で四百八人戦死
県人従軍記者先駆者
第6章 岩手県出身の将星
海軍キラ星のよう
第7章 日露戦争の激闘
柴内大尉両眼失う
黒溝台で勇名はせる
弾雨で軍旗ちぎれる
第8章 日露戦争余聞
志土横川省三、北満に消ゆ
小笠原中尉悲恋の自決
興廃かけた日本海海戦
南部利祥中尉、井口嶺で戦死
洋酒一本で露兵を撃退
永沼挺身隊の活躍
第9章 シベリア、樺太出兵
第八師団ウラジオストクへ
恨みは深し尼港事件
悲恋カチューシャのいた街
第10章 満州事変に突入
張作霖、奉天で爆死
仕掛けた柳条溝事件
爆破予定は九月二十八日
第八師団主力が渡満
満人部落救った郷土兵
連隊歌うたって承徳入城
第八師団、北京へ肉薄す
第11章 満州事変余話
割箸で決めた満州事変
銃後に不況の嵐
第12章 満州事変の立て役者
板垣将軍の未来像
覚悟していた夫君の自決
板垣将軍絞首台に消ゆ
第13章 騎兵第三旅団
渡満、チャムスで討伐戦へ
国軍の動脈旅団出身の将軍
第14章 秩父少将宮と郷土部隊
第三十一連隊第三大隊へ
あたたかい稗飯をご所望
勢津子妃と愛宕山ご散策
一本木の農民が初茸を献上
戦争は補備訂正ができぬ
第15章 日華事変へ発展
芦溝橋畔に怪しい実弾
中共軍が日華両軍へ発砲
中国の抗日気運絶頂
第五十二連隊が復活
第16章 赤紙と軍の様相
世界に冠たる召集業務
硬骨直情の動員主任
私的制裁、往復ビンタ
厳しい内務班の規律
官給品を失敬して員数合せ
第17章 第百八師団の戦闘
昭和十二年年頭の戦争気配
貨車で鴨緑江を渡る
百泉川畔で緒戦
任県、北楊荘で戦死多数
山西省路安城に迫る
城門爆破に決死の工兵隊
臨汾へ無血入城
浮山で百余の戦死者
郷土部隊の宣撫工作
第18章慰問団満州・中国へ
在郷軍人団が渡満
郷愁誘う女流演芸部隊
慰問が取持つ結婚続々
第19章 前線の従軍記者
郷土兵と労苦を共に
南昌城へ一番乗り
東陽関で渡瀬記者が重傷
第20章 ノモンハン事件
ソ連軍の怪物、火災戦車
岡田嘉子の降伏勧告放送
辻参謀、ソ連軍へ強腰
ソ連軍にも武士道精神
第21章 日華事変の終夜
共産軍のゲリラ戦激化
第22章 戦火、太平洋戦争へ
真珠湾へ「人間魚雷」も
国民服とモンペ時代
第23章 雪部隊大陸編
中共軍へ対抗の焦土戦術
訣別に三高の寮歌
中国娘と別離の紅涙
第24章 アッツ島キスカ島
山崎部隊、北辺に玉砕す
戦史に残る撤収作戦
第25章 勝部隊・第六十九師団
黄河を越えて函谷関へ
桜挺身隊、昌化へ侵入
中国軍が再三の降伏勧告
第26章 終戦時の満州
盛岡騎兵両連隊、軍旗焼く
地雷を抱いて戦車へ
第27章 弾部隊・第四十七師団
重広部隊、シ江作戦で激闘
風と共に済南へ転進
中共軍、日本軍捕虜を歓待
第28章 討部隊・第二十一師団
バターン戦にひと役
仏軍、白旗掲げて降伏
第29章 沖縄決戦の悲劇
郷土兵、宮古島に戦う
第30章 秘密兵器部隊
将棋の「飛車・角」迫撃砲
第31章 従軍看護婦の活躍
黒髪を兵の胴巻の中へ
抑留、食事代りに番茶
男装、軍服を着て脱出
第32章 暁司令部の女子部隊
百花済放の「花園部隊」
第33章 奥部隊・第五十七師団
昼夜転倒演習なども
米軍の鹿児島上陸に備える
第34章 護弘部隊・第百五十七師団
八戸の突角陣地防衛へ
第35章 岩木部隊・第三百八師団
自活の援農部隊
第36章 八甲部隊・第二百二十二師団
江刺市に「八甲道路」つくる
第37章 雪部隊・第三十六師団
玉砕の運命背負って
米機から伝単「夜は休もう」
葛目連隊長、洞穴で自決
第38章 戦争エレジー
夫人が語る私人「東条英機」
ラバウルに幽霊歩哨
宮古市、田島少将の銃殺刑
第39章 傷痍軍人会と妻の会
「白衣募金」の絶滅など
第40章 在郷軍人会の素描
岩山越えて閉伊街道へ
第41章 戦死者の声、遺族の声
声を限りに終日泣く
軍事年表・人名索引