予科練一代

第１章　天空に憑かれた私
キドカラー操縦第一号
何がなんでも予科練へ
予科練ぐらしの日々
操縦訓練はじまる
雛パイロットの自信
ある日の航法訓練
第２章　水平爆撃隊出動す
中支戦場へ飛ぶ
初陣の爆撃行
ワレ、フジチャクス
弱冠、二十歳の初夏
第３章　燃え上がる青春
“ヨーソロ”教員
「赤城」での着艦訓練
新型爆弾貫徹実験
トドメは水平爆撃隊
第４章　昇りつめた日々
北へ向かう機動部隊
ニイタカヤマノボレ
淡々たる搭乗員たち
真珠湾上空四十五分
真珠湾に悔いを残して
還らぬ同期の桜たち
凱歌は挙がりたれど
第５章　生と死のしじまで
運命の落としあな
柳本柳作のつぶやき
果てしなき死闘の末に
母なる「蒼竜」が沈む
昔日のおもかげなし
ソロモンの空に戦う
第６章　それでも飛んだ
宿敵ホーネットを屠る
わが願いもむなしく
つけ馬カタリナ飛行艇
トラック諸島の休日
第７章　友は死に我は生きた
見替わり人形のこと
飛行実験のあけくれ
鹿島上空の危機一髪
努力は報いられる
「流星」領収に飛ぶ
無念、熱発にたおる
Ｂ２９必殺撃墜法の研究
雷撃指導に寧日なし
とびだした斜銃問題
あゝ住友飛曹長！
故郷へ帰る日
突然の闖入者Ｂ２４
むなしき実験飛行
動揺する横須賀航空隊
海軍航空隊の落日
陸に上がった河童
第８章　わが大空への挑戦
新しき旅立ちの頃
マイクの前に坐って
「かもめ連」大盛況
精神年齢二十八歳
操縦一筋将来性あり
若者よ、苦難に挑め
“鬼教官”ここにあり
キドカラー号裏話
大船に乗ったつもりが
一場の春の夜の悪夢
それでも私は飛ぶ