図書カイグン ギジュツ ケンキュウジョ000031150

海軍技術研究所

サブタイトル1~10
エレクトロニクス王国の先駆者たち ドキュメント
編著者名
中川 靖造 著者
出版者
日本経済新聞社
出版年月
1987年(昭和62年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
324p
ISBN
4532094453
NDC(分類)
548
請求記号
548/N32
保管場所
閉架一般
内容注記
主要参考文献・海軍技術関連年表:p315~324
和書
目次

第1章 海軍技術研究所電気研究部
伊藤庸二と草鹿竜之介
海軍技術官制度
伊藤、バルクハウゼンの下へ
海軍技術研究所
電波伝播研究に新境地拓く
第2章 電波兵器
いびつな軍備拡大
「現場」が研究開発を振り回す
不遇の電波兵器開発
無視された情報
電気部員の労苦
第3章 レーダー研究始まる
バルクハウゼン博士来日
バルクハウゼンの鋭い日本批評
陸軍・日本電気、一歩先を制す
伊藤研究室・日本無線、「暗中測距装置」研究に着手
短期現役技術士官制度発足
第4章 ドイツ情報を入手せよ
“W測定”に役立った伊藤の研究
三国同盟締結、海軍左派無力化
陸海軍、ドイツへ大規模視察団派遣
緊張高まるパナマ運河
ドイツ側招待は映画で始まった
第5章 ウルツブルグレーダー
ヨーロッパ戦線視察
秘密兵器「X装置」
史上初のレーダー戦
英国のレーダー開発
独ソ戦勃発で帰国を迫られる
ヨーロッパ脱出
レーダー開発命令下る
第6章 マイクロ波レーダーの開発に挑む
受信装置が足を引っ張る
通称“マグロ”(センチ波レーダー)完成
“マグロ”が「日向」を救う
水泡に帰したウルツブルグレーダー情報
英国がレーダー開発競争を制す
第7章 焦燥感深める開発陣
艦政本部との軋轢
強まる伊藤への風当たり
海軍の官僚的体質が開発の障害に
技術科士官、大量採用
キスカ撤退に役立ったマイクロ波レーダー
技研電気研究部改組
第8章 技研電波研究部
本格的なレーダー装備始まる
米軍レーダーに翻弄される日本軍
遅ればせながらのレーダー全艦装備
“ろ号作戦”失敗
研究・開発体制刷新
「殺人光線」研究
第9章 広がる技術・量産力格差
「青島一期」の配属
音響兵器の開発研究
技術に対する保守性が新しい芽を摘む
空技廠による航空機用レーダー開発
開発の障害、重量制限ようやく撤廃
無念……資材の絶対的不足、粗悪品の横行
第10章 運命決めたマリアナ海戦
トラック島全滅
“電波封止”解除
日米機動部隊決戦
レーダーの優劣が命運を分ける
敗戦の予感漂う呉工廠
第11章 難関突破
鉱石検波器、レーダー開発に光明もたらす
戦局に間に合わないレーダー装備
ロケット砲装備
レーダー活躍の余地なくレイテ海戦惨敗
B29東京初空襲、「信濃」沈没
第12章 第二海軍技術廠
空技廠電気部
研究開発・生産を統合した組織
主要海路、機雷封鎖さる
極限状態での“Z兵器”開発
あまりに空想的な兵器
第13章 潰滅
浜名海兵団
末期的様相
盛田昭夫、井深大と出会う
呉空襲、広島に原爆投下
玉音放送
第14章 それぞれの再出発
降伏調印式
占領軍、執拗に技研聴取
マネジメントの不在が停滞もたらす
高柳、若手を連れ日本ビクターに転じる
伊藤、海軍技術情報の収集に注力
第15章 生きた人的・技術的遺産
「海軍技術を再建に生かせ」
渡辺寧、トランジスタ研究を唱導
マイクロ波通信研究開発競争始まる
日本電気、実用化一番乗り
戦時下レーダー研究を巧みに生かす
電波三法実施で弾みつく
“ミスター・海軍”の獅子奮迅
第16章 潰えた壮大な夢
方向探知機で伊藤の光電製作所躍進
日米共同技術研究開発構想
伊藤、防衛技研所長に推されるも、急逝
伊藤の技術復興プラン
共同研究構想の挫折
参考文献、付録あり