さらば大連

第一章　遼東半島に危機迫る
米中ソの狭間で
悪魔が襲って来た
悲しきラーゲリ
死刑宣告
恐怖の人民裁判
ダモイ

第二章　執念の旅順奪取
終戦の詔勅
ソ連囚人兵の乱入
門脇、法人引揚げに挺身を決意
人民裁判と吊し上げ
ソ連の赤化工作
中国故老の日露戦争談
門脇元少尉の戦略
極限生活で本性むき出し
日本キモノがソ連を征服
才色兼備の女性将校も居た
勝てば官軍、負ければ賊軍

第三章　大連を後にして
関東州は赤一色
門脇、密告さる
同胞を売る満州民主主義者
邦人は総て大連に密閉さる
脱走日本兵の悲劇
次女誕生、「御代」と命名
引揚げ希望者に反動のレッテル
民間人もソ連軍に連行さる
門脇の容疑、晴れそうに
いよいよ好機到来
虎穴に入らずんば虎児を得ず
俄か民主主義者にいじめられる
共産軍地区から国民党軍地区へ

第四章　米軍に陳情成る
国民党軍の好意
そして奉天へ
外語同窓生の橋渡し
これが正念場
妻子待つ大連へ
故国日本へ

あとがき