図書グンバ ノ オモイデ000030973

軍馬の想い出

サブタイトル1~10
一輜重兵の手記
編著者名
吉田 庚 著者
出版者
「軍馬の想い出」刊行会
出版年月
1979年(昭和54年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
287p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Y86
保管場所
閉架一般
内容注記
著者の肖像あり
和書
目次

所感(工藤鉄太郎)
『軍馬の想い出』に寄せて(平木春雄)
出征兵馬の記録(武田誠之助)
今も行間に聞こえくる軍馬の嘶き(平山元正)
苦学力行の同窓生吉田君(前田賢次)
砂塵と汗と血にまみれた戦記(岡島利夫)
竹馬の友吉田君の労作(大橋士郎)
軍馬もまた戦友の一人(中溝三郎)
兄は軍馬とともに(吉田牧秋)

第一章 出征
懺悔と鎮魂の記録
応召と所属部隊
母国を後に出征

第二章 新木橋(大場鎮)の激戦
上陸
夜行軍
新木橋の激戦
戦機熟す(1)
戦機熟す(2)
戦機熟す(3)
大場鎮総攻撃
追撃戦に移る

第三章 呉淞兵站病馬廠
奈月を連れ病馬廠へ行く
病馬廠勤務あれこれ
寝藁と水飼
地から湧いたご馳走
ご馳走は口でなかった
悍馬西月
原隊復帰の希望湧く
病馬廠日記

第四章 原隊復帰と南京追撃戦
原隊復帰行軍日記(1)
悍馬西月放馬す
南京陥落す
原隊復帰行軍日記(2)
南京滞在
揚子江を渡る
三人旅の哀歓
原隊に復帰す
戦友に再会

第五章 来安警備と淮陽平地の戦闘
中国英雄出生の地
天長県を経て来安県へ
体力の消耗極限に達す
愛馬羽月の哀願
来安附近の警備
鳳陽に向い前進
荻洲師団長
淮陽平地の警備と戦闘
野戦料理で満腹
蚌埠へ急行軍
歩きながら眠る
蚌埠、小蚌埠の戦闘
中国兵の日記帳を拾う
戦死せる中国兵
「周朝勤」の日記
故国を偲ぶ夜は
上窰地区へ急遽出撃

第六章 靠山集守備と戦闘
上窰周辺の戦況
凱旋を匂わす大隊長
驢馬とチャン馬
硝煙血風の中にも春は春
敵襲相次ぎ最大の惨事
戦友を火葬して
連隊砲、山砲の配属
靠山集本隊包囲さる
洋店へ転進
夜間の歩哨
孝城へ敵夜襲し来る
洋店に慰安隊来る
配給制度の実施

第七章 徐州会戦
北上部隊
戦場の恋は束の間
徐州へ向って前進
武運に恵まれざる大隊長
軍馬如月号が仔馬を生む
徐州会戦の意義
仔馬を見失う
麦と兵隊
戦機熟す
徐州陥落、敵大軍の敗走

第八章 正陽関占領、盧州へ前進
正陽関附近に至る追撃戦
病は口より入る
農民の苦衷
正陽関に向う追撃戦
正陽関占領す
地誌に観る戦跡
追撃戦の苦楽は
正陽関の警備
小人閑居して不善をなす
渡河攻撃の突発
黄河の決壊、正陽関さらば
羽月の発情
欲情の烈しさに驚嘆
洪水中の転進
寿県に向う泥んこ部隊
辨髪部落に宿営
日華親善は愛馬から
特務兵のこと
盧州に着く
師団、連隊の集結
死生命あり

第九章 漢口攻略戦
盧州日記
思いも新たに
匹夫も志を奪うべからず
髭への執着
桃鎮日記(出動)
のど元過ぎれば
水牛クリークへ飛び込む
史河の水馬渡河
その日暮しの兵隊か
富金山の戦闘
富金山総攻撃
大隊長下村中佐の戦死
大別山北麓の戦闘
史河抵抗ライン潰ゆ
商城への追撃戦
野糞剣を走らす
飢えたる犬は棒を怖れず
戦車妨害壕の驚異
大別山脈に進撃す
飢えれば糠粕も甘し
問題の蚊張後日譚
驢馬と赤犬の味
山岳戦遅々として進まず
藷腹で大糞の花咲く
弱肉強食の山中に夢を描いて
省境突破の総攻撃
漢口平野の追撃戦
追撃行軍
長江埠の宿営
反転行軍
黄陂
治安維持会会長
柴大隊長着任
臨時経理室要員となる
補充兵員の到着

第十章 巴河鎮警備に転進
陣中日記
巴河鎮警備(1)
巴河鎮警備(2)
敵襲と暁の自然交響楽
敵襲撃退の朝
討伐行
鄂城の名誉訓練所生活
さよなら巴河鎮
郷土部隊の慰問団来る

第十一章 襄東作戦
作戦行軍日記
襄陽(襄東作戦の由来)
あゝ羽月と永別す
転進遅々たり
戦友渡辺熊吉一等兵戦死す
渡辺戦友の火葬
激戦峠を越す
岳口鎮より渡河潜江へ

第十二章 潜江警備
潜江入城
入城後の十日間
夜戦に螢の群れ
母国の便り
連隊戦歿者慰霊祭
●家台へ糧秣受領
日射病とコレラ、マラリヤ
人命尊重と軽視
北村連隊長着任
潜江雑景
従軍慰安婦
潜江第一次帰還
田中静壱師団長来潜
補充兵員到着
敵襲と帰還内示

第十三章 帰還行
さらば潜江よ
天門守備
揚子江を下る
九江より揚子江下航
南京滞在
憲兵の私物検査
南京地誌
南京出港
東支那海航行
宇品に到着
復員
母の死
人間性は私事から
営門を去る
生家に還る
軍隊手牒と私の兵歴

付・想い出の余記
将兵に勅語
感状(1)
感状(2)
戦跡の栞の序
松前重義の「二等兵記」を読んで
日華友好親善
人に歴史あり
母国の政情と軍情
戦争には哲学も美学もある
戦場の死生観
「中国兵日記」の翻訳に就て
戦争と残虐
妻の死と戦地よりの書翰集
歩五八長江会など
一大隊本部会など
遺言・形見と寺沢伍長
戦歿馬慰霊像
母の像
軍旗の奉焼
連隊旗手高原友生氏の手記
敵軍将校に讃えられし歩五八連隊
第十三師団を憶う
歩兵五八連隊の略歴

あとがき
著者略歴