台所用具の近代史
序章 台所用具の思い出
台所用具を変える諸条件
竈・流し元を忘れた農家復元
戦後、東京新開地での生活
生活形態を決める環境条件
大正期のわが家の台所
著者の記憶を支える生活環境
水利用と台所
竈・こんろと火鉢
食事の道具
自家製のみそ・もち・漬物の道具
第1章 明治初期の台所用具
明治初年の生活環境
生活環境と史料の性質
照明方法と発火の道具
燃料と煮炊きの用具
飲用水の汲み取り方法
各種台所用具の生産状況
明治初年の工業の概況
鍋・釜、その他金属製品
台所用の木製品
台所用の竹製品
陶器と漆器
第2章 明治・大正期の新しい台所用具
新生活用具の輸入、その国内生産
発火具・照明用具の変化
新しい台所用品の輸入による出現
ガス・電灯・上水道の設置と普及
石炭乾溜ガスの使用、照明用と燃料用
電灯の利用開始と普及
上水道の設置
第3章 大正・昭和初期の台所用具
住宅の条件としての竈・流し元
大正・昭和初期の都市の台所用具
ガス・電灯の普及状態
都市の台所用具
農山村の台所用具
農山村の生活環境
山村の台所用具
畑作村の台所用具
稲作村の台所用具
台所用具生産形態の変化
伝統的台所用具の生産形態
大正後期台所用品の生産形態
昭和一〇年代の台所用具の生産形態
終章 現代の台所用具への変化
台所用具の変化の方向
二つのサンプル
台所用具の材料の変化
家庭用電気製品の出現
燃料事情、電気利用、用水の変化
木炭・薪生産の動向
石油系への燃料の変化、水道・電灯の利用
飲用水・灯火の変化
今に残る伝統的な台所用具―その残り方と使われ方
新しき動きのなかで残るもの
秦野市における竹製品の動向
職業別電話帳にみる東京都区部の職人手仕事
工芸品志向と業務用品、老齢者の残存
あとがきに代えて
地名索引
事項索引