図書目録ニホングン ノ カガクセン資料番号:000030523

日本軍の化学戦

サブタイトル
中国戦場における毒ガス作戦
編著者名
紀 学仁 著者/村田 忠禧 訳者
出版者
大月書店
出版年月
1996年(平成8年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
393p
ISBN
4272520466
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Ki11
保管場所
閉架一般
内容注記
解説:藤原彰,粟屋憲太郎
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき

第一章 日本の化学戦への準備
日本の化学戦政策
侵略拡張の必要に対応するために
化学兵器の発展を加速させる
国際条約を無視し、二股膏薬の手口を弄する
事実の真相を覆い隠し、不承認主義をとる
日本の化学軍備
化学兵器の研究と開発
化学兵器の生産と備蓄
化学戦部隊の編成と訓練

第二章 日本軍の化学戦の展開
戦争初期の日本軍の化学戦の部署
化学戦部隊を派遣し、毒ガス使用の犯罪を覆い隠す
華北および淞滬での戦いにおける日本軍の化学戦
華北戦場
淞滬戦場
徐州会戦および山西作戦における日本軍の化学戦
徐州会戦
台児庄戦役
南路日本軍の徐州への侵犯
追撃作戦に移った日本軍
山西作戦
晋南の曲沃作戦
五台包囲攻略作戦

第三章 日本軍の化学戦のたかまり ―武漢会戦―
武漢会戦における日本軍の化学戦の部署と準備
「特殊煙」使用命令の下達
日本軍の化学戦の部署
化学弾薬の配当と補充
化学戦の臨戦訓練
長江両岸の化学戦
馬当、湖口方向
瑞昌、陽新方向
星子、徳安方向
広済、田家鎮方向
大別山北麓の化学戦
葉家集、商城方向
●川、信陽方向
武漢会戦での化学戦がもたらしたもの
日本軍は毒ガスの役割を
「予期以上の効果を収め」たものと見なした
中国の軍民の敵にたいする義憤がたかまる
国際世論と国際連盟の反応

第四章 戦争中期の正面戦場における日本軍の化学戦
一九三九年の正面戦場
南昌戦役(一九三九年三月一七日~五月一〇日)
第一次長沙会戦(一九三九年九月一四日~一〇月一四日)
桂南会戦(一九三九年一一月~一九四〇年二月)
一九四〇~一九四一年の正面戦場
棗宜戦役(一九四〇年五月一日~六月一八日)
中条山会戦(一九四一年五月七日~三〇日)
第二次長沙会戦(一九四一年~一〇月九日)
鄭州作戦(一九四一年一〇月~一一月)
福州戦役(一九四一年四月一七日~九月五日)
一九四二~一九四三年正面戦場
浙●戦役(一九四二年五月~八月)
常徳戦役(一九四三年一一月~一二月)

第五章 戦争中期の敵後方戦場における日本軍の化学戦
一九三九年の華北敵後方戦場
粟城、蘇亭の戦闘で三八五旅団の
中毒者は千人近くにおよぶ
香城固で日本軍は毒ガスを用いるが
八路軍は追いこんで殲滅する
斉会の激戦で日本軍は惨敗し、
賀龍は中毒したが泰然として指揮した
細腰澗に毒ガスの煙霧が瀰漫するが、
八路軍は巧妙に敵を殲滅する
「四五二」号令のもと、イペリットや
ルイサイとを投ずることがはなはだしくなる
一九四〇年の八路軍の百団大戦
戦役の第一段階(八月二〇日~九月一〇日)
戦役の第二段階(九月二〇日~一〇月下旬)
戦役の第三段階(一〇月六日~一二月五日)
一九四一年の華北敵後方戦場
魯西、沂蒙で日本軍は化学兵器を用いるが、
根拠地の軍民は毒ガスにめげずに反掃蕩作戦を行なう
黄煙洞で毒ガスにめげず血戦し、兵器工場を死守する
一九四二~一九四三年の華北敵後方戦場
大「掃蕩」で日本軍はイペリットガスをまき散らし、
太行山の軍民で中毒したものは数千人に達する
日本軍はあたりかまわず毒ガスを放ち、
冀中で虐殺事件が続出する
山東の日本軍が大「掃蕩」を行ない、
最後の手段として毒ガスを放つ
日本軍の華中敵後方戦場における化学兵器使用

第六章 戦争後期の日本軍の化学戦
戦争後期の正面戦場
豫中戦役(一九四四年四月中旬~五月下旬)
長衡戦役(一九四四年五月二七日~八月八日)
桂柳戦役(一九四四年九月一日~一二月一五日)
戦争後期の敵後方戦場
日本軍は「掃蕩」、略奪を行なうさいに毒剤を使用した
拠点を固守し、劣勢を挽回するときに毒剤を使用する
日本軍は降伏を拒絶し、険要を頼みとして頑強に
抵抗して毒剤を使用する

第七章 毒剤を使用して無辜の民を虐殺した犯罪行為
「治安戦」で無辜の一般人を残酷に虐殺する
毒ガスを投げこみおびきだし冀東は災禍をこうむる
類を見ない冤罪で北●は災難にあう
山西・河北の「掃蕩」で一般人を毒殺する
手段は悪辣であらゆる方法を用いた
「生の標本」として中国の民衆が災禍をこうむる
悲惨きわまりない「生体実験」
日本軍全体に普及した「生の標本」訓練

第八章 日本軍の化学戦の結果と中国の教訓
日本軍の化学戦による直接の結果
中国の軍民を大量虐殺
日本軍は重要な軍事効果をかちとる
日本国民が支払った代価
日本が遺棄した化学兵器の長期にわたる危害
日本が敗戦時に遺棄した化学兵器の状況
日本が遺棄した化学兵器がもたらす危害
中国の教訓
国際条約と世界の世論は日本軍国主義が化学戦を発動し
拡大するのを阻止できなかった
経済の極端なたちおくれが中国の軍民が化学防御能力に
欠如し、受動的地位におかれた根本原因である
自己の力量の基盤に立ち、化学防御能力を強化してこそ
化学戦の発生を抑制することができる
平和を促進し、化学軍縮を促進し、一日も早く地球上から
化学兵器が除去されるのを願う



解説

訳者あとがき

図表一覧あり






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