台所の文化史
1 残された足跡と未来への展望
家の中心をなす台所
乏しい台所資料
簡便化された今日の家事
2 有史以前
陶器の登場
最古の町エリコの遺跡
ブリテン島の遺跡
調理法
腕のたつ職人たち
3 ローマ支配下のブリテン
典型的なローマ式家屋
ローマ式台所
当時の家計簿
食習慣
照明具
洗濯・入浴
家の守護神
4 アングロサクソン時代
調理ぎらい
火の使用
台所用具・食器類
使用人
主婦の仕事
5 中世
広大な台所
炉の火
調理器具
食器類
食事習慣
召使対策
給仕人の心得
酪農婦の心得
裕福な家庭の食卓
中世の料理法
食品の貯蔵法
香辛料
輸入食品
執事の職務
消費者保護
パン焼き
貧しい人々の生活
不衛生な生活環境
民間療法
計画性を求められる主婦
紡ぎ手としての主婦
教育係としての主婦
寒さとの戦い
暗さとの戦い
掃除・洗濯
夫に対する妻の務め
待たれる春の訪れ
6 一六世紀
家屋の改築・増築
労働者所帯の家計
ある裕福な独身男性の食事
大邸宅の台所帳簿
執事の職務
召使たち
屋敷奉公
召使への遺産分与
女中の仕事
大邸宅の女主人の務め
家庭医を兼ねる主婦
庭園・果樹園
特選ヒバリ料理
ペット動物
ビール
ワイン
食器類
食事の習慣
寝床の用意
糊つけ
蝋燭・石鹸
乳児の世話
暖房
家の住み心地
7 一七世紀
保存食の新製品
新世界から届く新食品
新世界の入植者たち
植民地の台所
植民地の食生活
プランテーションの女主人たち
繁栄を物語る食器類
農家の主婦たち
自家製のバター・チーズ
家庭用燃料
どん底暮らし
変化する飲食習慣
家事帳の中から
台所帳簿
請求書
洗濯作業
石鹸作り
洗濯用具・アイロン
家庭の給水設備
日記作家の食事
コーヒーの普及
香料入りワイン
化粧品
変わりゆく屋敷奉公
女中の仕事
使用人の給料
8 一八世紀
自給自足の暮らし
大邸宅の台所
台所の燃料
可動式台所
変わりつつある台所の炉
焼き串
平炉用トースター
ビール温め器
ある農場主の財産目録
食糧品の輸送
生活用品の運び屋
チーズ
ジャガイモ
豊かになった食生活
女中たち
家令と家政婦
忙しい女中たち
厳しい規則
召使雇用法
家政読本
召使をめぐる女の戦い
召使のとらえた「わが務め」
一八世紀の召使観
勝手口のトラブル
主婦のとらの巻
家事秘伝集
紅茶の普及
密輸の横行
貧しい田舎の生活
植民地の生活
植民地の料理の本
ニューイングランドの家
ベッド
独立戦争時代
9 一九世紀
台所周辺
酪農室
家事の手ほどき
新しい料理用レンジ
家事の権威ビートン夫人
楽でない女中奉公
厳しい身分差
忙しい家事係の女中
料理人の仕事
貧困家庭
貧しさのなかの幸せ
アイルランドの飢饉
熟練工の暮らしむき
不備な給水事情
ガス器具の普及
照明器具
むずかしい点火法
電気器具の登場
食器の手入れ
各種のつやだし
ふえる家庭雑誌
洗濯
アイロンかけ
刺しゅう
食糧の調達
食生活
推移する飲酒習慣
食品の安全性
子どもの世話
冷蔵庫の登場
ニューイングランドの家庭生活
大都会の家庭生活
アメリカの家事改革家ビーチャー女史
10 二〇世紀
二〇世紀初頭の家庭
正餐の準備
アメリカの農家
ロンドンの貧民
イングランド北部の農家
村の食料品店
行商人
粉ミルク
家事使用人の生活
省力化
時間動作研究
第一次大戦後の生活
富裕者の不況時代の生活
第二次大戦下の生活
改善された住宅
繁栄時代
変化する家事
賢明な選択
索引あり