戦前期社会事業基本文献集 41
第1章 方面委員制度の話
各国の方面委員制度について
我国の方面委員制度の由来
方面委員の横顔
第2章貧に喘ぐカード階級の実相
私の受持区域
貧困者の特徴―戸籍関係の乱脈
貧乏人の子沢山は昔の話
彼等の職業
第3章 方面委員の任務
社会調査は何故必要か
貧困程度の測定とその規準
貧困証明と申告者の嘘偽と詐術
救済のいろいろ
ケース・ワークとはどんな事か
第4章 カード階級の健康状態
怖るべき結核の蔓延と貧弱なる我国の社会施設
精神病は貧乏病―その実例S氏の家庭
親子心中も貧故に
第5章 保護救済
幼少年保護
老人保護と養老年金制度
母子保護と婦人方面委員の必要
第6章 救護法の説明
救護法制定までの経緯
救護法適用に当つての困難
救貧事業の癌―濫救
第7章 濫救の弊害
救護法の誤れる運用
濫救の例一つ二つ
政治屋の人気取り政策としての濫救
第8章 濫政の是正
恨まれる方面委員
救済方法の科学的研究
独立自営心の涵養
第9章 救貧より防貧へ
貧乏を科学的に研究せよ
ブース、ロントリー両氏の社会測量
ハリー博士の貧乏循環の原理
第10章 我が国の社会事業の現状
慈善事業より社会事業へ
社会事業の一覧
その経費
その資金
社会事業助成寄附金
第11章 社会事業改善の根本問題
玉石混淆の我が国の社会事業
社会事業の認識を改めよ
社会事業を科学的基礎に
専門社会事業家の養成は当面の急務
官公私営社会事業相互間の緊密なる協同連絡の必要
第12章 方面委員制度の再吟味
方面委員制度に対する関心を喚起せよ
方面委員の再訓練の必要
青年方面委員を出せ
政治の傀儡を排せよ
方面委員任務を分担化せよ
第13章 輿論と社会事業
貧乏は社会の連帯責任
貧困者の増大傾向
豊穣飢饉は何を意味するや
貧乏線を境に一国内に二つの国民
貧困の社会的原因に対する防貧対策を確立せよ
輿論に依る社会事業の発展