アジア有事七つの戦争
第1章 アジアで戦争が始まる
いつ戦争が勃発してもおかしくないアジアの特殊事情
七つの戦争のシナリオ
アジア的戦争を誘発する10のアジア的要因
アジアの戦争に日本が巻きこまれる理由
アジアの戦争を日本は傍観できない
在日米軍基地の役割は有事の最前線
一隻で一国に相当する米空母の戦力
「日米安保共同宣言」の正しい読み方
自衛隊の参戦が当然に求められる事態
第2章 第二次朝鮮戦争(北朝鮮崩壊)
北朝鮮の体制崩壊は一〇〇万単位の難民流出を招く
国家崩壊のさまざまなシグナル
半島情勢動乱は日本を直撃
北の「改革開放経済」のおよび腰
莫大な経済負担をともなう南北統一
宣戦布告のない戦争をしかける世界最大の特殊戦軍団
座して死を待つよりは先制攻撃
世界最大級の北朝鮮の特殊戦部隊
侵略の名目と国連制裁の引き延ばし
休戦ラインから一直線にソウルを突く「北」の奇襲攻撃
朝鮮半島に急行する在日米軍部隊
ソウル攻防が最初で最大の天王山
「ソウルは遠くない、火の海になる」
制空権確保で地上部隊を支援、反撃
平壌占領後、興南―安州ラインで「南」は北進を停止
韓国軍の戦争目的と反撃作戦の限度
実用にならない?北朝鮮の核兵器
威嚇ミサイル「ノドン1号」の標的は日本!?
民族統一で負わされる日本の損な役割
朝鮮戦争、北と南それぞれの誤算
第3章 中台軍事衝突・七つのシナリオ
中国にとって台湾統一の最大の障壁は米国と日本
中国の狙いは台湾独立派の封じこめ
台湾「非独立国」史の悲哀
トウ小平後、顔の見えない巨大軍事組織の動向
弾道ミサイルM9による台湾島攻撃
中台軍事衝突をシミュレートする
台湾侵攻作戦を念頭においた三軍合同実弾演習
中国が台湾に本格的な武力侵攻をする場合
台湾侵攻作戦の鍵を握る弾道ミサイルの威力は?
残存の台湾空軍力と中国空軍による一騎打ち
「アメリカは動かない」が台湾侵攻の絶対条件
有事対応が試される在日米軍部隊
「台湾有事」に日本はどう動くか
中台緊張と日本の外交スタンス
日本の果たす役割とは?
数兆円の迎撃ミサイル構想と日本の選択
中国と台湾の軍事力を徹底比較
中国人民解放軍は軍備の近代化を急速に推進中
台湾軍の兵力は中国の一〇分の一
第4章 南シナ海の激突(中国VSASEAN)
中国海軍の南シナ海進出とASEAN各国の軍拡路線
高まる「中国脅威論」の表と裏
軍拡進むASEAN各国の経済力
米軍撤退で東南アジアは米中「新冷戦」の泥沼に
本土へ撤退後の米軍のアジア新戦略
交差する中国と日米のシーレーン
南シナ海における戦争シミュレーション
カンボジアで始まる米中代理戦争
シアヌーク対フン・センの権力闘争から発火
国連から自衛隊の派遣を求められたら?
第5章 中東で起こる三つの戦争
第五次中東戦争(イスラエルVSアラブ諸国)
静かに深刻化する不安定要素
アラブ・イスラエル和平交渉の真意
和平交渉に逆行の無差別報復に反イスラエル闘争が再爆発
アラブ軍が勝利するための五つの条件
ソ連型から米国型に装備を一新するアラブ軍
二〇〇一年、アラブ統合軍のエルサレム電撃作戦
停戦監視のため陸上自衛隊「空中機動旅団」を派遣
第二次イラン・イラク戦争(ペルシア湾封鎖)
宗派を異にするペルシア人とアラブ人の対立
「漁夫の利」で戦略兵器を買い漁るイラン
近代化でパワーアップしたイラン正規軍
「真のイスラム革命の輸出」で宣戦布告
クルド人決起に乗じてイラン軍が侵攻を開始
最精鋭ダリウス機甲師団がバスラに突進
補給が追いつかず短期決戦の狙いは失敗
キロ級潜水艦の投入でペルシア湾を封鎖
ペルシア湾へ海上自衛隊「八八艦隊」を派遣
第二次イラン・イラク戦争の停戦
第二次湾岸戦争(クウェート油田争奪の戦い)
繰り返されるクウェート、サウジへの軍事的挑発
アラブ世界の盟主サウジ王政の危機
イラク・イエメンによる二正面侵攻作戦
湾岸戦争で高度化した米軍の世界展開システム
多国籍軍への自衛隊派遣オプション
第6章 復活する極東ロシア軍
チェチェン介入で世界に露呈したロシア軍の「実力」
エリツィンと国防幹部との意思不統一、すれ違い
軍都ウラジオストックを牛耳るマフィア
二一世紀初頭、シベリアに再び強力な軍事体制が敷かれる
資本主義経済で大国ロシアが復活する日
一〇万の兵を一気に一〇倍にするマジック
いまもアメリカ軍の上をゆく最先端軍事技術
故意に軍の弱体化した姿が見せられている
第7章 アジア・中東紛争地帯ミニ事典