戦時華中の物資動員と軍票

序章　軍配組合研究の現状と課題（中村政則）
課題
戦前・戦後の華中金融史研究
本書の意義
本書の構成

第１部　軍配組合の概況
日中戦争と軍配組合の活動（小林英夫）
日中戦争と軍票政策の展開
軍配組合の歴史
軍配組合の機構と機能（柴田善雅）
軍配組合等の設置と機構
軍配組合の物資統制業務の概要
軍配組合の調整料吸収
軍票と華中通貨工作（柴田善雅）
華中軍票発行制度
軍票流通拡大工作
各種資金による価値維持工作
華興商業銀行券と中央儲備銀行券による通貨工作
軍票新規発行停止とその後の通貨工作
軍配組合の終焉（高村直助）
軍票新規発行停止と軍配組合
中華日本貿易聯合会設立と軍配組合
中貿聯への商品引継ぎと軍配組合の解散

第２部　軍配組合各部の活動
綿業部の活動（高村直助）
機構と取扱規模
対日購入から現地購入へ
上海売りから奥地売り・バーター取引へ
ストックの軍供給
人絹部と毛糸毛織物部の活動（疋田康行）
人絹部と毛糸毛織物部の概要
事業開始から太平洋戦争開戦まで
太平洋戦争勃発から解散まで
工業薬品部と染料部の活動（柴田善雅、小林英夫）
工業薬品部の活動（柴田善雅）
染料部の活動（小林英夫）
紙部の活動と民豊造紙廠の経営（神山恒雄）
紙類の購入・配給　紙部第一科
パルブの輸入・配給　紙部第二科
煙草用紙の現地生産　民豊造紙廠
砂糖部の活動
砂糖部の成立
設立当初の砂糖部
対日輸入から現地購入へ
上海砂糖配給統制と現地購入
輸入の展開と輸送問題
配給圏の拡大
華中市場供給の縮小
穀肥部の活動（大豆生田稔）
穀肥部の設立
設立当初の穀肥部
対満輸入の縮小
対日輸出の本格化と穀肥部組織
奥地収買の進展と限界
上海食用油配給と対日輸出

第３部　軍配組合と親日政権
奥地における物資統制と軍配組合（児島俊郎）
「漢口宣撫用物資配給組合」への評価
奥地における物資統制機構
軍配組合漢口支部の設立とその活動
戦時上海の物資流通と中国人商（久保亨）
戦前期上海の物資流通
戦時上海の物資流通
対華新政策と汪精衛政権―軍配組合から商統総会へ―（古厩忠夫）
初期の汪精衛政権と日本
アジア・太平洋戦争と対華新政策
対華新政策下の物資流通統制
対華新政策下の収買事業―蚌阜の場合―
基層における物資争奪戦―淮北蘇皖抗日根拠地からみる―
軍配組合研究の歴史的意義（小林英夫、柴田善雅）

付属資料