図書センゴ シソウ コウギ000029644

戦後思想講義

サブタイトル1~10
平成教養講座
編著者名
鷲田 小弥太 著者
出版者
三一書房
出版年月
1996年(平成8年)4月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
227p
ISBN
4380965716
NDC(分類)
121
請求記号
121/W42
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

1 戦後日本と戦後日本思想の俯瞰
表層としての、いま再びの西欧コンプレックス
日本の政治的・経済的成功は、偶然だったのか
日本の思想 Japanesque thought or thought in Japan
2 デモクラシー、あるいはエゴイズムの勝利
社会主義、あるいはエゴイズムの超克
自由主義、あるいはデモクラシーの超克
エゴイズムの勝利、あるいはデモクラシーの定着
3 歴史観、あるいは近代化の論理
近代主義、あるいは西欧中心主義
唯物史観、あるいはポスト西欧主義
生態史観、あるいは「未開と文明」観の転換
4天皇制、あるいはその政治と倫理
天皇制の本質
天皇制の歴史は十分にいかがわしい、しかし1300年続いた
天皇制の極大形式と極小形式
天皇制とデモクラシー
象徴天皇制の政治的機能
不可侵の存在-超越者・不可罰性
国民統合のシンボル-「一者」
祭祀の主宰-伝統的権威
天皇制の社会意識
「一木一草に天皇制がある」
万世一系
単一民族
昭和天皇と第二次世界大戦
開戦と敗戦
戦争責任
天皇とデモクラシー
5 アメリカニズム、あるいはその倫理
アメリカの普遍性
アメリカの困難-勝利によってもたらされた
アメリカニズムの終焉
6 経済成長路線、あるいはその倫理
戦前的復活ならびに社会主義革命の不可能性
「所得倍増計画」
経済成長路線のエートス
古い社会の解体
7 ナショナリズム、あるいは民族意識のエートス
西欧コンプレックス-日本の民族意識
民族主義の時代-戦後世界
社会主義的排外主義
民族意識の固有な形成(司馬遼太郎)
8 大衆社会、あるいは個人主義の倫理
「柔らかい個人主義」(山崎正和)
労働・生産第一主義からの脱却
愚衆の時代か、個人の時代か
9 マルクス主義の解体、あるいはその生命力
「勝利」した思想
ソ連の勝利と天皇制と戦争の反対者
資本主義とデモクラシーを超える思想と行動
労働者=大衆を解放する思想と行動
マルクス主義の崩壊
思想的敗北
社会主義諸国の崩壊
社会主義が約束したものを日本資本主義が実現してしまった
マルクス主義の可能性
マルクスの思想の核心は、近代合理主義を超える思考にある
社会主義は、「資本主義以上のあるもの」である
南北格差の拡大と、階級・階層格差の拡大が、21世紀の傾向である
広松渉