現代史の断面・日本のファシズム
第1章 米よこせ運動
政府、外国へ米をダンピング
共産党、またもや「天皇制」をかつぎだす
農林省へ請願
伯爵有馬次官ひそかに援助
つぶされた地方の運動
ついに弾圧くだる
第2章 最初にして最後の共産党の公開裁判
被告団、公開を守り通す
解党派
挑発者、被告奪還を指令
検事の権力誇示欲
判決は厳罰主義
『三二年テーゼ』
第3章 共産党の対軍活動
軍隊に対する宣伝
満州事変以後
海軍の『聳ゆるマスト』
戦線の反抗兵士はほとんど殺された
第4章 巧妙な共産党破壊工作
再建共産党の検挙
リンチ事件
陥穽にはまった共産党
無産党もテロ化
第5章 ナチスの台頭
ヴェルサイユ条約
ナチスの暗躍
第6章 アムステルダム世界反戦会議
以前の会議は社会主義者だけ
アムステルダムの光
第7章 アメリカの青鷲革命
NAR運動おこる
好戦勢力に対抗して
第8章 戦争教育完成のために
養蚕県の特徴
昭和八年二月四日
長野県の特性に応じた活動
弾圧とともに
第9章 国家のファッショ化へ-京大事件
嵐の前
林検事総長うごく
『刑法読本』
司法官赤化事件
小西総長の登場
文部省押し切る
分限委員会の休職命令
策動と寝返り
他の帝大はどうだったか
いくつかの遺産
第10章 自由主義の残光(1)
ヒトラー独裁の出現
学芸自由同盟の創立
秘密の解散命令
唯物論研究会の創立
歴史学会にも新風-歴史学研究会
第11章 自由主義の残光(2)
『墓標の代りに』(尾崎行雄)
防空演習に反対(桐生悠々)
『日本ファシズム批判』(長谷川如是閑)
『ファシズム批判』(河合栄治郎)
天野貞祐『道理の感覚』
『風雨強かるべし』(広津和郎)
『若い人』(石坂洋次郎)
『ブウランジェ将軍の悲劇』(大仏次郎)
第12章 バーナード・ショウと荒木陸相の竹槍問答
上海における歓迎
荒木陸相、竹槍を主張する
第13章 極東最初の反戦会議
嵐のふきすさぶ上海で
宋慶齢の声明
圧殺された日本の参加運動
秘密に開かれた国際会議
上海反戦大会の宣言-帝国主義戦争反対のたたかい