現代史の断面・ノモンハンの惨敗
第1章 戦線の後ろでは
『愛国行進曲』に乗って
真崎大将は無罪
とめどもなくひろがる言論圧迫
朝鮮では
第2章 全中国の侵略へ(3)
中央軍の肩すかし-徐州会戦
間奏曲-宇垣外相の和平工作
汪兆銘の引出し工作
漢口作戦
華南へ侵入
毛沢東の『持久戦論』
戦勝のかげで
通州事件
中国人を鬼畜と見た山川均
第3章 いわゆる人民戦線にたいする弾圧
徹底した当局の人民戦線研究
『労働雑誌』の場合
共産主義偽装の『リアル』
『世界文化』の場合
『土曜日』の場合
天野貞祐の『道理の感覚』の絶版
『川柳人』そのほか
日本無産党の検挙
第4章 戦争が育て、あるいは闇に葬った文化
戦争が育てた文学
戦争とたたかう人
リアリズムは弾圧
第5章 ヒトラーとスターリン
ヒトラーのヨーロッパ席捲
スターリンの粛清
第6章 一個師団を実験台に-張鼓峰事件
陸軍、早くも計画をたてる
日本軍、全滅の危地にたつ
第7章 人と物の総動員へ
ナチスをまねる
大戦争への熱望が母体
人間は物
施行前に早くも国家管理
第8章 自由主義も一掃
最後の自由主義者河合栄次郎
古代史研究も禁止
『京大俳句』事件
『日本はなぜ飢えるか』
岩波文庫への圧迫
キリストものがさない
細い小さな灯火-岩波新書
沖縄語禁止とたたかった柳宗悦
第9章 平沼内閣と防共協定強化の問題
陸軍、防共協定の強化へ圧力
平沼内閣の出現
陸軍はドイツの出先機関
排英運動、実は重臣打倒運動
第10章 ノモンハンの惨敗
関東軍、早くから大動員
依然としてソ軍を過小評価
参謀は「王より飛車を大事がり」
無駄に終った日本軍の攻撃
魔の八月二十日
初めて細菌を兵器として使用
返された捕虜にも死
厳重な報道禁止
第11章 独ソ不侵略条約
槍玉にあがったメーメル
苦悶するポーランド
冷淡な英国とフランス
大ショックをうけた世界
ヒトラー、世界大戦を開始