神道指令の研究
第1章 神道指令の起草過程
米国の国家神道観
神道指令起草の契機
W・K・バンスの神道研究
R・K・ホールの第一次指令草案
第一次「担当者研究」
指令の骨格を固めた第三次草案
民間が先行した日本側の対応
政府とGHQの直接交渉
神道指令の完成
指令の発出まで
第2章 神道指令の発出
神道指令の全文
文部省・内務省のとった措置
第3章 神道指令と元旦詔書
天皇制に関するホルトムの勧告
“ヘンダーソン草案”とブライス
日本側はどう対応したか
幣原首相の草案起草
明らかになったGHQの主導性
天皇のご真意は?
第4章 皇室祭祀の処遇
皇室祭祀の“危険性”
伊勢神宮の宮内省移管案とその挫折
公務員の皇室祭祀参列
皇室祭祀令の廃止
新皇室典範の制定
内廷費の法的性格
勅使差遣問題など
天皇の「私的信仰」の意味
第5章 戦歿者の公葬
「公葬」とは何か
「公葬等について」の発令まで
「公葬等について」の意義と運用の変遷
「公葬等について」の修正
占領終結と戦歿者の公葬
第6章 忠魂碑・忠霊塔への措置
忠魂碑・忠霊塔の意義と沿革
軍用墓地の維持管理の問題
「公葬等について」に現われた厳しい指針
忠魂碑・忠霊塔の撤去、移転、改造
占領末期の政策変更
第7章 靖国神社・護国神社に対する施策
靖国神社・護国神社の沿革
臨時大招魂祭の斎行
「靖国廟宮」案をめぐって
二十一年秋季合祀祭の中止
国有社寺境内地処分の波紋
軍国主義の払拭と招魂社への回帰
長く続いた不安定な状態
CIEの出した結論
第8章 神道指令と政教分離の諸相
町内会等による神社の支援問題
教誨制度の改革
国公立学校における宗教教育
その他のことども
第9章 結語 神道指令とは何だったのか
神道指令の問題点とウッダードの論評
神道指令が目指したものは何か
神道指令と日本国憲法
おわりに