ジャック・アタリの核という幻想
第1章 光の終焉 闇のはじまり
核兵器を保有しているのは五カ国か、それとも二十五カ国か
五つの核保有国
核不拡散条約の成功
どのようにすれば核兵器を製造できるのか
核兵器保有の境界線上にいる二十カ国
テロリズムに使用される可能性のある放射性兵器
アジア以外ではほとんど中止された民生用原子力計画
使用済み燃料の管理-虚偽、袋小路
使用済み燃料の貯蔵=一時的な解決策
使用済み燃料の再処理=軽率な賭け
現存する核物質の量=不可逆的な増加
軍事用核物質
民生用核物質
第2章 禁止すれども誰も守らず
核物質の管理
基本原理
核物質の国際的管理
核物質の国家による管理
核物質の輸送=最も危険な段階
国境を越えて行く核技術
核技術の国際管理
核技術の国家管理
頭脳のノマディズム-核開発専門家の頭脳流出
第3章 熱い戦争-核兵器が実際に使用される時
恐怖の不均衡
崩壊寸前の核抑止力
超国家的な警察機構がない以上、核不拡散条約は完全には遵守され得ない
絶望のエネルギー-追いつめられた者の最後の切り札
取り除かれたタブー
核兵器=ノマド(不安定な人民)の兵器
技術を高度に発展させることによって解決する方法
第4章 闇取引と密売人
過剰な供給-ありあまる専門家・核技術・核物質
他国に流出する可能性のある専門家たち
国境のなくなった核技術
急激に増加している核物質の闇取引
闇取引における隠れた買い手
仲買人となったマフィア
第5章 最後の望みをかけた計画
すべての国を平等に扱うという原理と内政不干渉の原理の放棄
取り締まりの強化
捜査方法の近代化
闇取引容疑で逮捕された犯人の引渡協定
核物質管理の強化
計量管理の近代化
核物質防護の強化
IAEAの権限の拡大
核物質の削減
軍事用核物質の生産中止
核兵器を解体する際に取り出される核物質を民生転換する
民生分野の核不拡散条約にむけて
原子力発電の抑制
余剰核物質の削減
プルトニウムを国際的な監視下に置く
プルトニウムをどのように処分するべきか
使用済み燃料をどのように処分するべきか
核技術の民生転換
輸出管理
原子力発電の技術を進歩させる
核専門家の移動の監視
核不拡散条約を不可逆的なものにする
核問題に関する政治的な決定を行う唯一の国際機関-国連安全保障理事会
秘密裏に核開発を行っている国を監視する方法
闇取引の源泉を管理する方法
計画を実行するための新しい組織
監訳者あとがき
参考資料、用語集あり