戦争に美談はない
1 軍国主義教育
当時の農村の生活状況
幼児期、少年時代
学生時代、軍事教練
母との別れ
母の想い出
2西部十八部隊入隊
父との別れ
入隊最初の洗礼
いよいよ戦地へ
ボタモチの味
初年兵後半の想い出
玄界灘の荒波を越えて大陸へ
露営と敵襲
3 中支戦線
敵地での実戦教育
寺園中尉戦死の弔い合戦
教導学校に入学
学校教育
悪夢
追放
転属
召集解除
途中入院
4 第二次大戦突入
二度目の召集令状来る
出動命令下る
行き先不明の極秘出港
5 敵潜水艦来襲
轟沈、九死に一生を得る
入院、戦友の死を悼む
第三十一回富山丸慰霊祭に生存者として出席する
退院、沖縄に向かう
6 沖縄攻防戦始まる
第四十四旅団指令部勤務復帰
食糧配分に苦労する
第四十四旅団司令部当時の戦友鶴留氏と会う
敵上陸に備え移動
敵機グラマンに襲撃される
艦砲射撃、爆撃が激しくなる
斬り込み作戦始まる
沖縄守備隊十万の死闘始まる
死闘に続く死闘
民間人小川さん自決
沖縄戦終わる
7 敗残兵となり兵隊だけの戦争となる
芋畑で生気を取り戻す
本土爆撃の燃料輸送を見る
米軍兵食「レーション」を食べる
百メートルの道路を九日かかって渡る
友軍機を見て涙する
敵中で友軍と会う
8 牛島閣下、長参謀の自決、沖縄守備隊壊滅
天一号作戦を知る
鹿児島市出身の西郷軍曹との別れ
敗残兵の掃討戦始まる
海軍さんと会う
ピアノ線に用心
砂糖きびで腹一杯
相棒が戦死、一人になる
目の前の敵は補助憲兵
死んでも虜囚の恥ずかしめを受けず
女子軍属宇良さんに会えず
三界に家なしの感、補助憲兵を憎む
沖縄ハブとにらめっこ
沖縄の警察官と会う
駐在所脱出
開業医の先生に助けられる
しばらくぶりに兵隊と会う
食べるための作戦を教わる
ソテツが戦車に見えた
米軍トラックと住民ぶつかる
沖縄の人となり映画を見る
作戦失敗
戦地で野球を見る
戦友の隠れ家に泊まる
急に「オシ」になる
戦争は人間を気違いにする
久しぶりに日本食にありつく
9 捕虜収容所に出頭する
罪
最後の脱走
「アメリカ」とはどんな国
脱走で知った日本の敗戦