戦後日本を築いた宰相たち

１　吉田　茂（昭和二十一～二、昭和二十三～九　在任）
「敗戦国日本」という時代に恵まれた男
国家再建に注がれた現実主義
戦前型エリートの剛毅と限界
ワンマン宰相の引き際
２　鳩山一郎（昭和二十九～三十一　在任）
打倒・吉田内閣
エリート一族に生まれて
公職追放からの再起
「非劇の政治家」の幸運
３　岸　信介（昭和三十二～五　在任）
高度成長の礎を築く
合理主義者・岸の誕生
政治家としての出発
日米の新しい関係をめざして
安保条約改定
４　池田勇人（昭和三十五～九　在任）
獅子身中の虫
庶民派イメージの演出
苦悩に満ちた半生
吉田茂の側近として
高度成長の光に照らされた政治家
５　佐藤栄作（昭和三十九～四十七　在任）
最長不倒政権の男
口下手な少年が首相になれた理由
ポスト経済成長の課題
沖縄返還の“作戦”
６　田中角栄（昭和四十七～九　在任）
若さと庶民的個性を持つ新首相
高度成長の副産物
時に見放された政治家
日中国交回復と外交問題
安定成長時代への橋渡し