焼跡少年期

戦争にもてあそばれた運命　昭和七年～二十年
東京市荏原区荏原町
私の家族
暗い戦争の時代
強制立ち退き命令
ガラスの館
母の死
空襲で家を焼かれる
敗戦前後　昭和二十年～二十一年
漁師町・立会川
姉の嫁ぎ先にころがりこむ
敗戦
はじめて見るアメリカ人
義兄の復員
地獄の日々
義兄との衝突
つかの間の平安　昭和二十一年～二十二年
おばの家
義兄の迎え
さよなら、おばさん
「兄貴が帰ってきた」
兄の家出
姉の自殺
上野駅の地下道に住む　昭和二十三年
身ぐるみだまし取られる
浮浪児になる
野良犬の生活
狙った獲物
野荒らしのゲン
横浜の米軍基地　昭和二十四年～二十五年
東神奈川駅
ＧＩ服を着た少年たち
残飯あさり
ドジ松
浮浪児たちの夢の国
火事騒ぎ
さらばＥＳＰ基地
父の死・兄との再会　昭和二十五年
ふたたび立会川へ
パン屋の小僧になる
「父ちゃんが死んじゃう」
霊柩車での帰郷
兄との再会
悲しいさだめ
不吉なきざし　昭和二十五年～二十六年
木賃宿青木屋
兄の喀血
妹を施設に
妹との別れ
ストレプトマイシン
拾得物横領罪
養護施設小豆園
青木屋の火事
流浪の日々　昭和二十六年
テント村
ヒロポン中毒
大井バプテスト教会
俺のマリア様
施設からの脱走
ものいわぬ兄との再会
小豆園へ
青木屋に戻る
町屋の火葬場
昭和二十七年春
家庭裁判所
本光寺の和尚
墓地を買う
青春の記念碑
家族の墓を自分の手で
長い冬の終わり
その後の歩み
血のメーデー
夜間中学
妹の結婚と『不屈の青春』上演
あとがき有