海外引揚者が語り継ぐ労苦 2
まえがき(藤井良二)
〔満州〕
憲兵から敗戦をきく(結城吉之助)
鼓膜が破れて(高橋才吉)
満州敗戦体験記(中山彰)
惨たんたる八年間の強制労働(斎藤善作)
女学生の私の恐怖の体験(藤井貞)
開拓団診療所長そして死へ逃避行(柴田正雄)
あこがれの満鉄に入り十三年、そして敗戦(渡辺忠)
見捨てられた在留邦人(吉田アサ子)
撃たれた友二人は(高野毅)
敵中縦断三千里(小曾川才松)
ホロンバイル死の脱出行(折居次郎)
思い出(小玉静江)
敗戦の苦悩から発奮(大本啓二)
ふるさとへの道は遠かった(羽柴芳太郎)
引揚げ者労苦の断片(鳥海啓雄)
無念、帰国時に日本で長男の死(田中正吾)
北満で女一人、三年生きた(木村ぬい)
三町歩は遺体の山(小池ウメ)
在満十五年の足跡(斉藤勝好)
小さな目で-チチハルから(馬場永子)
地獄への彷徨(佐々木俶子)
撃ちのめされた興亜の礎(石井侃)
脱走、三十八度線徒歩突破(日高亮明)
タバコ売りして(坂元安雄)
中共、強制抑留の思い出(相馬勉)
思い出(佐藤於富)
夫、長男、次女、無念の死(横須賀房子)
夢はるかな旅順(中沢京子)
ああ、弟よ、妹よ(河野忠昭)
二か月がかりの帰国(荒牧実)
禍福はあざなえる縄(松本和子)
さつまいもの弁当(田辺昌亮)
引揚日記(中島歌子)
満州での死の逃避行(子どもの霊に捧ぐ)(中村久尚)
追憶 亡き父母を偲んで(青山由喜子)
私の敗戦体験記(木村久美子)
終戦後の北満チチハル(鈴木衛美)
満州から引揚げるまでの労苦に耐えて(宮腰ふみ)
家族さがして五か月目(面河三良)
原爆による弟の死(竹内美和子)
我家の敗戦の記憶(樋口良雄)
満州からの引揚げに思う(村山八代子)
奉天の家を追われて(山本清子)
満州からの引揚げに泣く(小島まつよ)
引揚者体験の記(吹田シノブ)
敗戦の満州脱出記(松本国忠)
死の逃避行(福田むめ)
引揚者体験の一断片(佐藤甚之助)
ジャムスから二人の子と(佐藤みつ江)
家族や引揚げの事(今野忠市)
引揚者体験の一断片(武田荘太郎)
書き残したい満州からの引揚げ(飛渡キミノ)
佳木斯から遠い山形への旅路(村岡俊子)
惨たんたる大陸の終焉(阿部恵一)
ああ、異郷に散った妻と娘よ(遠藤新一)
玄海をこえて(山中新一)
命がけの石炭拾い(笹沢千万子)
強盗にあったチチハル(水谷寧子)
毎日が不安と恐怖(山内弘子)
安東よりの逃避(長池謙一)
三人の子と涙の逃避行(小南艶子)
三人で死のう(星野ヨシ子)
霊よやすらかに(前田トキ)
妻、栄子(宮木勝弘)
満州の思い出(兼城千代)
国策で渡満、開拓したが(山本義雄)
十一年の満鉄生活(松永三郎)
消えぬ想い出(伊藤もと)
あの戦争が奪った私の希望と夢(大江徳明)
ああ、父よ母よ満州よ(西岡智恵子)
生死の幾山河(平木重男)
暗黒の新京(平野勇)
満蒙開拓に参加の動機(長倉直松)
若き日の思い出(大山きぬよ)
報国隊員として(鈴木喜阿子)
満州の思い出(東海林照代)
拓友と妻の霊位にささぐ(佐藤貞彦)
開拓義勇軍の最後(沢田貞)
集団自決で生き残った七人の小学生(岩崎スミ)
引揚げ当時の思い出(清水久子)
二児失い、四十日間の逃避行(高瀬三郎)
引揚げ時の苦労(加胡川俊徳)
引揚げ者の体験(森谷フサ)
分村開拓団の崩壊(飯野清平)
惨たる逃避行ひと月間(鈴木正一)
坂下分村放浪記(楯ふさ)
母、長男、長女を琿春の地に(中谷信一)
朝日開拓団の末路(下島寅三)
第九次東三河郷開拓団の末路(夏目安男)
扎蘭屯逃避行(大原芳鐘)
十五歳の開拓義勇軍勇士(田口久太郎)
長男の死、長女今もカリエスの身(森原敏直)
開拓農場主として(小川逸次)
三十八度線川渡りの脱出(佐々木春人)
満州国の日本人避難民救出について(湯沢昌志)
他人の子を連れ帰る、悪戦苦闘(藤川タマオ)
残留し、病弱者の輸送に(藤田昭一)
開拓団員のために私を捨てて(塩沢直利)
満州の建設と召集と(原豊重)
責任者として引率、引揚げ(曾根正)
産婆として生きぬく(富岡次子)
橋頭で終戦、ギュウギュウの貨車で(岡崎タカ子)
銃に立ちはだかった母の愛(斎藤桂子)
〔樺太〕
樺太引揚者としての体験記(佐藤道三)
戦後、四十五年に想う(長浜みさ子)
敗戦から今日まで(安彦昭)
悪夢の逃避行(佐藤栄子)
私の樺太居住のすべて(村上善徳)
終戦と引揚げの時のこと(河面真一)
私の戦争体験記(兼松淳子)
爆撃、停電、海底二千米の端島鉱、水没の梯子をよじ登る(中島栄吉)
北樺太の抑留に耐えて(中谷豊)
敗戦後の空襲(三上敏子)
少年時代の終戦に思う(河合昌一)
引揚げ、密航船(和泉春豊)
樺太から砂川へ(日浦トミ)
私の引揚体験記(斉当瑞穂)
苦闘実らせた引揚者群像(新田平治)
私の戦争体験(高塚稔)
終戦と私の戦後(川上悦夫)
小学校四年生の終戦の思い出(小野寺信子)
澱粉かすの思い出(小川幸子)
引揚者とて心は錦なのに(小田みよ子)
姉は目の前で銃殺(大谷輝子)
沈没した小笠原丸に家族を乗せて(須藤昭一)
追憶(川崎ヤス)
終戦時の苦難を乗り越えて(佐藤晴夫)
樺太引揚げの労苦(鈴木清)
燃える恵須取(大木義人)
引揚者体験記録(松川正吉)
樺太引揚者の断片(吉川金次郎)
ポンポン船で密航(高畑宏)
戦後を生きぬいて(佐々木ツワ)
引揚げ前後の苦い思い出(原田宏)
戦後の父母を偲んで(佐々木千恵子)
敗戦体験と引揚後の労苦(山本フジ)
二度と再びあの苦労はと思う今(北野喜美)
引揚げ・開拓に入植、荒地に悩む十年(佐々木末太郎)
次代の平和な礎となった人生に満足(伊藤清治)
私の一生を変えた戦争(斉藤タカ)
樺太から、八人の子を育てて(渡会トヨメ)
日本の敗戦と私の半生記(田畑喜一)
私の終戦前後(橋詰春水)
終戦と私(橋本幸彦)
磯舟に乗って逃げ帰った(満月敏)
夜空を赤く染めて炎える豊原を後に(高橋敬子)
シベリア帰りの亡き父を偲び(菅昌俊)
私の人生体験(白川ハギ)
引揚者体験の一断片(塩倉庫収容)(中川教徳)
五十四年目の追憶(紺野敏夫)
〔朝鮮〕
引揚げの記録(後藤喜三次)
捕虜、脱走、無一文、悲劇引揚者(前花哲雄)
三女を失い、私は強制収容所へ(川沢利幸)
技術者として残留(鎌田末雄)
北鮮より帰る(住田照雄)
敗戦と北朝鮮からの引揚げ(位田邦夫)
我が家の運命を変えた戦争(谷口雅枝)
北朝鮮の回想(内藤美雪)
私の青春のすべて-韓国(小田部チエ子)
妻を探して羅津から撫順へ(岸本諒二)
妻死亡、子どもだけの引揚げ(遠藤正雄)
家族七人ぶじ帰国(中洲武八)
貨物船で脱出、帰国(召田房江)
元山から恐怖の逃避行(青木幸代)
むくわれずに、父母よ(高木徳子)
戦後の思い出新たに(安達ひで子)
残酷行状記(阿部美代子)
朝鮮、餓死寸前より(内藤徳治郎)
五人の子を一人で連れて(中原治子)
闇船で脱出(種田繁寿)
涙のにおぎり(鎌田亦夫)
平和で強い国であって欲しい(有満昌子)
もう戦争はいやです(田子良美)
〔中国〕
戦中を機関車と共に(中村祐太郎)
中国青少年の育成に夢(戸上恭二)
中国からの引揚げ(石山八郎)
病弱のむすこを抱えて(田淵賢太郎)
主人を凶漢に襲われ子供二人と引揚げて(斉藤登代)
化粧品と共に(三鼓安治)
現地除隊と引揚記(南栄次郎)
私の引揚体験(久米弘)
恐怖と絶望の日々(土田ヒサ子)
弟を失い、北支より(小沢三千江)
大連十八年、北京一年の青春(青木弥生)
宣化より帰る(保利電)
青雲の志を抱いて渡航そして引揚げ(神事重人)
引揚げ時に、お金と食料をくれた人(中井千秋)
引揚船「江島丸」の沈没(北川正)
身重の引揚げ(金子イチ)
〔台湾〕
台湾からの一引揚げ者の感懐(大久保三郎)
涙は消えず、台南よ(小島平一郎)
二人の子に支えられ(熊井光子)
台湾から静岡、東京での新生活(加藤シズエ)
〔その他〕
シベリアに送られて(市川洲二)
南洋から引揚げて(菅原タケ子)