図書シンゾクセイ ト シンワ000027437

民族性と神話

サブタイトル1~10
編著者名
松村 武雄 著者
出版者
培風館
出版年月
1943年(昭和18年)6月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
439p
ISBN
NDC(分類)
389
請求記号
389/Ma82
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

第1章 序説
民族性・民族精神と神話との関係の考察の現状
民族性・民族精神とは何ぞや
民族性・民族精神と神話との交渉の考察に於ける二つの行き方
第2章 埃及人の民族性と神話
死後の生活に対する関心の強大
埃及の宗教・神話に於ける二個の優越的要素としての太陽的要素と冥府的要素
印度民族と埃及人との性情の比較
埃及人の保守性
埃及人の女性観
埃及の神話文学・伝説文学の一特徴としての句法・措辞のの簡素性
第3章 希臘人の民族性と神話
希臘の宗教・神話に於ける霊格の硬度の人態化
希臘神話の社会的若しくは社交的色調と希臘人の生活態度との関係
希臘人の光明・具象・明確の愛好及び現実生活享楽の熱意
美に対する希臘人の情熱
希臘人の知力尊重
希臘の宗教・神話に於ける二個の軍神の対立
希臘神話の量的豊富
希臘の神々及び祭儀に於ける野蛮的要素
希臘の神々の道徳的優性とホメーロス及びヘーシオドスの行き方との関係
第4章 羅馬人の民族性と神話
実際的・功利的性情とそれの学校教育その他の文化形相への現れ
羅馬人が宗教に於いて示した実利的・法律的な心的態度
政治的機構の一連環としての宗教
羅馬人の精霊教の特異性と羅馬人の民族性との交渉
羅馬の伝説に現れた国家意識の強烈
神話詩的な想像力の欠如に原因する希臘神話の大量輸入
希臘諸神と同一化せられた羅馬諸神に残存する羅馬人的な民族精神
第5章 北欧人の民族性と神話
英国人による北欧神話の翻訳の失敗
北欧神話と希臘神話とに於ける宇宙創成観の対立
希臘神話に無くして北欧神話に存する宇宙終局論
北欧神話を貫く主要観想としての二つの反対的原則の力能の均等・それに因する反対的な二原則の不断の闘争・
文化的価値を有する事物の源泉の観念に於ける北欧神話と希臘神話との対立
北欧神話の一特徴としての不具神の夥多
北欧の神々と希臘の神々との表象の比較
北欧の伝説と民族性との関係
全体としての希臘神話及び北欧神話の特色の比較
第6章 ケルト人の民族性と神話
アングロ・サクソン人と対照したケルト人
ケルト人の歴史的運命とその民族性との関係
感情の繊細と柔和
ケルト人の想像力の本質
ケルト人の自然観の特異点
ケルト人の漂泊性の特質
第7章 日本人の民族性と神話
諸民族の神話との比較から知られる日本神話の高度の纏まり
神話に於ける歴史的情感
記・紀に於ける自然神話の稀少
我が国の神話系体が宇宙終局観を持たぬ事実
高天原の観想と黄泉国の観想とに於ける種々の反対点
諸民族に於ける善悪二元の勢力関係の四つの型
日本人の民族性としての潔浄の愛好
日本民族の現実肯定・明るさの愛好・楽天洒落
日本人の民族性の一としての単純簡樸
第8章結語