現代国語　２（昭和３９年発行）

１　近代の詩
ほのかにひとつ（北原白秋）
ちどりと遊ぶ智恵子（高村光太郎）
そこのこずえのてっぺんで一羽のひわが鳴いている（山村暮鳥）
浜べ（萩原朔太郎）
私はルイジアナで一本のかしわの木の育つのを見た（ホイットマン・有島武郎訳）
叙情詩の進化（村野四郎）
〔参考〕詩とは（萩原朔太郎）

２　世代
世代（中村光夫）
内村鑑三先生の思い出（志賀直哉）
行動中心の読書（梅棹忠夫）
人生と文章（武者小路実篤）

３　生活のことば
東京語の性格（中村通夫）
郷土のことば（柴田武）
外来語について（新村出）
〔参考〕教養としての外来語（新村出）

４　近代の短歌
春の鳥（北原白秋・島木赤彦・斎藤茂吉・木下利玄）
歌道小見（島木赤彦）

５　宇宙を目ざして
月の上で（ツィオルコフスキー・早川光雄訳）
太陽の原子力（畑中武夫）

６　心の記録
北の雨、南の雨（高木市之助）
海べの誘い（戸塚文子）
模索と彷徨（市原豊太）
ちりの中（樋口一葉）
表現の喜び（永井竜男）

７　美の構造
大地（大久保泰）
思惟の像（亀井勝一郎）

８　近代の俳句
白き羊（村上鬼城・飯田蛇笏・荻原井泉水）
茅舎浄土（山本健吉）

９　人生探求
三四郎（夏目漱石）
〔参考〕漱石先生臨終記（内田百聞）
生まれいづる悩み（有島武郎）
大正の文学（福田清人）
外套（ゴゴリ・平井肇訳）

１０舞台への誘い
炎の人（三好十郎）
舞台のことば（岸田国士）

１１　世界見たまま
ふだん着の英国（島田巽）
フランスだより（滝沢敬一）

１２　あすの日本語
新しいことばづくり（阪倉篤義）
これからの日本語（座談）（波多野完治・時枝誠記・魚返善雄）
〔参考〕日本文のすがた（魚返善雄）
付録有