経済学及課税之原理
第1章 価値論
一貨物の価値若しくは之と交換せらるべき他の貨物の数量は、其生産に必要なる相対的労働量に由て定まり、其
品質異なる労働は異なる報酬を受ける。此事は貨物相対価値の変動の原因たるものではない。
啻に貨物に直接加へられたる労働が其価値を動かすのみならず、斯る労働を援助する器具道具及び建物に投ぜら
諸貨物の生産に投ぜらるる労働の量が其相対価値を左右するとの原則は、機械其他の固定且つ耐久的なる資本の
価値は賃銀の騰落と共に変動せずといふ原則は、また資本耐久力の等しからざること、及びその資本使用者に帰
不変の価値尺度に就いて
常に以て価格の表現せらるる媒介物たる貨幣の価値の変動より生じ、又は貨幣を以て買はるる諸貨物の価値の変
第2章 地代論
第3章 鉱山地代論
第4章 自然価格及び市場価格論
第5章 賃銀論
第6章 利潤論
第7章 外国貿易論
第8章 租税論
第9章 原生産物に対する租税
第10章 地代に対する租税
第11章 十分一税
第12章 池租
第13章金に対する租税
第14章 家屋税
第15章 利潤に対する租税
第16章 賃銀に対する租税
第17章 原生産物以外の諸貨物に対する租税
第18章 救貧税
第19章 貿易通路上に於ける不意の変動を論ず
第20章価値と富と。其の差別を示す諸性質
第21章 利潤及び利子に及ぼす蓄積の影響
第22章 輸質に対する奨励金と輸入の禁止
第23章 生産奨励金を論ず
第24章 地代に関するアダム・スミスの学説
第25章 植民地貿易論
第26章 総収入及び純収入論
第27章 通貨及び銀行を論ず
第28章 富国及び貧国に於ける金、穀物及び労働の比較価値を論ず
第29章 生産者に依って支払はるる租税
第30章 需要供給の価格に及ぼす影響を論す゛
第31章 機械論
第32章 マルサス氏の地代に関する意見