その歩みはおそくとも

はじめに－社会へのさけび
歩けぬ子供
学びの庭に
戦火を避けて
敗戦と少女の心
闇より光へ
母との別れ
信仰にもえて
私さえ…
若草萌えて
愛情
嫁入り道具
子はかすがい
明日を待つ子らとともに－入院日記
自己をみつめて
おそい来たもの
温室と社会
いやがられの病い
手術
語り合うよろこび
ふたたび手術を
医者と病気
三度手術台に
お母さんたちと
春とはいえど
動かぬ両手
職を求めて
消えない一言
花園よさようなら
私たちの社会
ふたたびベッドに
黒髪剃りて
痛みはとれず
湯の町に転地
坂を上り峠を越えて
道はけわしくとも
たたけよ、さらば開かれん
ボランテアーとなって
死の波こえて
その歩みはおそくとも
付録有