昭和 第10巻
索引有
昭和28年
フィリピンから親善使節団「モンテンルパ」の近況携えて。軍国の乙女の悲劇再現映画「ひめゆりの塔」封切り
発表された日米往復書簡に「日本の要請なくば米軍は出動せず」の記述。
「街頭テレビ」に人だかりNHK、本放送スタート。李ラインの恐怖韓国船、日本漁民を射殺。
日中の赤十字団体など日本人引き揚げに関し第一回公式会談。
吉田首相、予算委で「バカヤロー」と発言。ソ連首相スターリン死去株式市場で軍需株暴落。
吉田内閣不信任案可決「バカヤロー解散」へ。分党派自由党が独立総裁に鳩山一郎。
中国から帰還第一船興安丸、舞鶴に入港。沖縄の軍用地拡大をねらい米民政府、土地収用令を公布。
保安大学校が入校式幹部候補生四○○人集合。「青年よ、銃をとるな」を掲げ左派社会党、衆院選で躍進。
琉球米民政府祝祭日の「日の丸」民家に限り許可。
厚生省が混血児調査父なし子、約半数。外貨買い入れ、やっと一米ドル三六
円。
吉田茂、五たび首相に。ヒラリーとテンジンエベレストを征服。
英国女王エリザベス二世戴冠。内灘試射場再開で米軍基地反対闘争激化。
農民の座り込み無視米軍、内灘で試射再開。米国「原爆スパイ事件」のローゼンバーグ夫妻処刑。
国際民間航空機構日本の加盟を認める。竹島の領土権を主張し韓国、日本の巡視船銃撃。
「銭」姿消す。一円未満の通貨、無効に。ミス・ユニバースで「八頭身」伊東絹子、三位。
国連軍と北朝鮮・中国軍朝鮮戦争休戦協定に調印。総評・電産の抗議虚しく「スト規制法」公布。
労務契約改訂をめぐり基地の労働者一五万人四八時間ストに突入。
民放第一号日本テレビ放送開始。町村合併促進法公布市制ブーム起こる。
東京で戦後初の国際学会「国際理論物理学会」開く。フルシチョフがソ連共産党第一書記に。
日米行政協定改訂米軍人の公務外の犯罪裁判権は日本に。
第三次日韓会談始まる。電力五カ年計画達成に向け世銀から四○二○万ドル借款。
保全経済会配当不能に陥り休業。池田・ロバートソン会談日本の防衛力漸増で合意。
吉田首相、衆院予算委で自衛隊について答弁「戦力なき軍隊」と。
寄生虫予防運動実施農村では八~九割が保有者。「ディオール施風」起こる東京でファッション・ショー。
三年七カ月ぶりシベリア引き揚げ再開。ビッグビジネス出現旧三菱系四商社が大合同。
片山哲ら社会党員中心に憲法擁護国民連合結成へ。米国、Xマス・プレゼント奄美群島、日本に復帰。
昭和29年
参賀者、二重橋で将棋倒し一六人死亡・六五人重軽傷。米農務省、学童の給食用に余剰脱脂粉乳を売却。
社会党・総評・婦人団体など一二○余団体で護憲連合結成。核軍拡競争の序章米原潜ノーチラス号進水。
モンロー来日。名セリフ「シャネルの五番よ」。トランジスタ時代幕あけ東京通信工業が生産へ。
文部省・警察による教員の思想調査事件が頻発。造船疑獄、新展開衆院決算委に「森脇メモ」。
ビキニ環礁付近で操業中漁船第五福竜丸乗組員水爆の「死の灰」浴びる。
MSA四協定調印自衛隊発足を米国が支援。まぐろから放射能検出卸値が大幅下落。
インド首相ネルー米ソなどに水爆実験禁止を要請。
ベビーブームの二二年生まれ小学校に入学。衣笠貞之助監督「地獄門」カンヌ映画祭でグランプリ。
法相犬養健が指揮権発動佐藤栄作に関し逮捕許諾請求を延期。
原水禁署名運動「杉並アピール」も高らかにスタート。
全国に放射能雨「野菜はよく洗うように」と厚生省が指示。
改正警察法公布中央集権体制を強化。自衛隊発足陸海空あわせて約一五万人。
争議中の近江絹糸に対し法務省が実情調査経営側の人権侵犯を指摘。
日本中央競馬会法公布国営から特殊法人へ。反吉田勢力が結集岸・石橋ら新党結成へ。
タイ米から有毒黄変米厚生省、配給停止。インドシナ休戦ジュネーブ協定調印。
第八回国際映画祭平和賞に「原爆の子」。毒性基準を引き下げて政府、黄変米の配給強行。
吉田首相、また暴言「造船疑獄報道は流言飛語」。ラストボロフアメリカに亡命。
長崎の佐世保炭鉱で全国初の「一時帰休」実施。災害時の自衛隊派遣に訓令「もっと容易に」と防衛庁。
「七人の侍」「山椒太夫」ベネチア映画祭で銀獅子賞。東南アジア集団防衛条約にSEATO八カ国調印。
ソ連、水爆実験か?東北・北陸に放射能雨。ビキニで被曝した無線長久保山愛吉死去。
沖縄米軍、人民党を弾圧「強制接収反対」に実力行使。四日市で石油タンク爆発消防車六八台も消火不能。
海員組合と船主協会ユニオン・ショップ制締結。中国紅十字会から日赤に一一○九人掲載の戦犯名簿。
円谷英二が特撮東宝映画『ゴジラ』封切。減らぬヒロポンの密造密売東京御徒町で二二人検挙。
少年自衛隊員の募集に定員の三五・五倍も。日本民主党結成総裁に鳩山一郎。
吉田政治ピリオド効いた民主と社会の連帯。鳩山一郎新首相が第一声「明朗にして清純な政治を」。
「まぐろはもう大丈夫」政府、放射能検査廃止へ。原子力平和利用のため欧米など一二カ国に調査団。
昭和30年
日本レスリング協会に対し初の訪ソ一般旅券発行。日本共産党「アカハタ」に論文「極左的冒険主義と絶縁」。
民間団体の自由人権協会、「沖縄問題」を提起。政府、経済自立達成など総合経済六カ年計画示す。
重要無形文化財の指定内定。総評・民間八単産など春闘共闘会議開催。
家庭か職場か両立か石垣綾子「主婦論」提起。米国政府の後押しで日本生産性本部発足。
革新派、改憲阻止衆院選で三分の一議席確保。防衛庁、MSA依存再検討「六カ年新防衛計画」決定。
武装米兵三○○人が沖縄で土地収用を強行。第二次鳩山内閣成立民主一八五議席で単独支持。
マスコミ倫理懇談会設立暴力追放へ自主規制。北富士演習地返還期成同盟山梨県知事を会長に結成。
ソ連・中国ら一八カ国代表アジア諸国会議開催沖縄復帰など決議。
アジア・アフリカ会議開催二九カ国が平和求め共同宣言。南ベトナムでクーデターバオ・ダイ国家主席追放。
砂川闘争始まる基地拡張阻止へ住民決起。米軍、座り込み無視北富士で実弾演習を開始。
重光葵外相が言明日本の原水爆基地化に米国、事前協議確約。
領土問題を煮詰めるロンドンで日ソ交渉開始。日本、ガットに加盟。
日米原子力協定仮調印。手をつなぐ基地反対闘争全国連絡会議が発足。
日本初の二段式ロケット東大生研が飛行実験に成功。世界母親大会で広島代表が反戦をアピール。
労組・主婦・文化人結集国民文化会議を創立。ジュネーブで四巨頭会談米英仏ソ「緊張緩和」確認。
共産党、六全協で新方針。ヒロシマ被爆から一○年第一回原水禁世界大会開く。
原子力平和利用国際会議に東西七二カ国代表が出席。日本民主党が第一集刊行「うれうべき教科書の問題」。
森永ひ素ミルク事件発生ずさんな製造に怒り集中。大きな成果をあげ京大カラコルム隊帰国。
米映画「暴力教室」に対し「青少年に見せるな」と政府。立川基地の測量強行に反対派抵抗、九三人が負傷。
「原水協」結成原水爆禁止の願いひとつに。虚礼廃止などを唱え新生活運動協会が発足。
四年ぶり社会党統一書記長に浅沼稲次郎。オネスト・ジョン米軍朝霞基地で公開。
防衛庁が設置を企画有事の際の「郷土防衛隊」。八幡製鉄の「技術革新」に世銀から五三○万ドル借款。
湯川秀樹・茅誠司ら七名世界平和訴え、委員会を結成。NHKラジオで「お笑い三人組」放送。
保守合同ついに成立自由民主党結党。第三次鳩山内閣発足。
北海道議会の反対無視米軍オネスト・ジョン試射。「李ライン反対!」漁師ら外務省へ陳情デモ。
日本の国連加盟見送りソ連が拒否権行使。原子力基本法公布平和利用へ研究体制整う。
日本人の平均寿命伸びる男性六四歳、女性六八歳に。「非軍事的利用」で一致日米原子力協定公布。
資料・細目次有