図書ショウワ000025596

昭和 第4巻

サブタイトル1~10
二万日の全記録 日中戦争への道 昭和10年~12年
編著者名
講談社 編者
出版者
講談社
出版年月
1989年(平成1年)10月
大きさ(縦×横)cm
27×
ページ
318,8p
ISBN
4061943545
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Ko19/4
保管場所
紹介本
内容注記
和書
目次

索引有
昭和10年
岡田茂吉、大日本観音会を創始。東京市京橋に初の公設保健所開設。
中国共産党の指導権毛沢東の手に。日本の南洋委託統治国際連盟が継続を確認。
斎藤隆夫、衆議院で「陸軍パンフレット」と軍事費偏重を攻撃。
技術的自立めざす国産機九六式艦上戦闘機飛ぶ。大日本東京野球倶楽部アメリカヘ武者修行。
美濃部達吉の「天皇機関説」貴族院本会議で問題に。
蒋介石・汪兆銘が訓令中国全土の排日運動厳禁と。
袴田里見逮捕され、日本共産党中央委員会壊減。日本の軍事費総予算額の四六・六二パーセントにも。
国体明微決議案衆院本会議で可決。北満鉄道が満州国に譲渡される。
「日満友好」のため満州国皇帝溥儀来日。「憲法撮要」など美濃部達吉の著書、発禁に。
帝国在郷軍人会天皇機関説排撃ヘパンフ一五万部配布。ドイツ、海軍再建へ。
満州国皇帝が詔書発布日満の親善と不可分強調。天津で親日新聞社社長暗殺陸軍、華北支配の方便に。
在郷将校団体が「花嫁学校」開く科目に家事のほか国体の真髄も。内閣審議会不参加を理由に民政党、政友会と
帝国美術院改組を強行「挙国一致」と松田文相。「暁の超特急」吉岡隆徳一○○メートル一○秒三の世界タイ。
日本の「華北分離工作」を中国側代表何応欽がのむ。選挙粛正中央連盟発足買収根絶、棄権防止をめざす。
総連合、社会民主主義を捨て「日本主義」へ転向。フランスの共産党・社会党など「人民戦線」結成。
統制派の林陸相皇道派を排撃、真崎教育総監を更送。
中国共産党、全同胞へ抗日戦線参加の呼びかけ。政府、国体明微声明を発表「統治の大権、天皇に存す」。
第一回芥川賞に、石川達三の「蒼氓」。統制派の中心人物永田鉄山刺殺される。
「眠り病」関西で猛威蚊が伝染媒体と推定。吉川英治「宮本武蔵」「朝日新聞」に連載開始。
牧野正蔵が世界新八○○メートル自由型九分五五秒。ナチス・ドイツユダヤ人の市民権剥奪。
美濃部達吉貴族院に辞表提出。駆遂艦初雪など大破第四艦隊事件起こる。
外務・陸軍・海軍省が排日停止・満州国承認・防共の「広田三原則」を対中国政策に。
政府、国体明微の第二次声明陸軍に応え天皇機関説排す。日本ペンクラブ誕生会長に島崎藤村。
中国国民党大会大荒れ親日派汪兆銘に狙撃される。通信・映画に国家統制機関同盟通信社・大日本映画協会。
日本人の平均寿命男性四四歳・女性四六歳。「眠り病」は赤家蚊が媒介三田村博士らが研究発表。
中国に日本の傀儡政権冀東防共自治委員会誕生。「類似宗教」徹底弾圧出口ら大本教幹部検挙へ。
ロンドン海軍軍縮会議で日本、建艦制限に反対。華北に親日・防共政権冀察政務委員会成立。
昭和11年
上海・南京・武漢に戒厳令。険悪化する抗日運動に対し国民政府、本格的鎮圧へ。
「第一次北支処理要綱」決定華北五省の自治化めざす。日本、ロンドン軍縮会議脱退列強、無制限建艦競争へ。
福岡の炭鉱で火災犠牲者の大多数が朝鮮人。シャリアピンが東京公演「ボルガの舟歌」など熱唱。
「日本の共産主義者へのてがみ」モスクワで野坂参三ら発表反ファシズム統一戦線提唱。
総選挙で無産政党躍進社大党一八名当選。二・二六事件起こる皇道派青年将校が蹶起。
広田「庶政一新」内閣成立軍部独走への道開く。内務省、大本教に対し結社禁止・本殿破壊命令。
政府、二○年国債発行償還期限は昭和三一年。治安対策を理由に内務省がメーデー禁止通達。
低金利政策の徹底日銀、公定歩合引き下げ。二・二六事件の経験もとに警視庁が特高右翼係増員。
鉄鋼不足解消のため溶鉱炉新設認可を拡大。外交文書の国号「大日本帝国」に統一。
フランス下院選挙で人民戦派が圧勝。満州に朝鮮の抗日組繊誕生会長に金日成。
徳王、関東軍の援助で内蒙軍政府を組繊。「現役武官制」復活軍部ファシズムに傾斜。
自動車製造事業法公布国防整備のため国産化推進。参謀本部に戦争指導課課長に石原莞爾が就任。
帝国国防方針改訂新たな仮想敵国に英・中。失われる言論出版の自由不穏文書臨時取締法成立。
落語家ら愛国演芸同盟結成。言論・出版の統制へ内閣に情報委員会設置。
コム・アカデミー事件起こる特高、講座派学者らを検挙。東京の「戒厳令」解除両国の花火見物に八五万人。
南洋諸島を拓殖する国策会社創立。ヒトラー、開会宣言ベルリン五輪開幕。
広田内閣、五相会議で臨戦体制へ「国策の基準」。前畑秀子、オリンピック二○○メートル平泳ぎで金。
四川省成都で抗日暴動「大阪毎日新聞」記者二名死亡。広田内閣、軍備拡張へ行政改革含む七大国策を発表。
開拓移民の待つ満州へ花嫁候補者三○人余、出発。陸軍工廠従業員が組合脱退総同盟、中心勢力失う。
相次ぐ中国での日本人襲撃成都・北海さらに漢口事件。帝国在郷軍人会が軍の公的機関に。
少女暴行容疑を理由に特高、御木徳一を検挙。横山隆一の新聞連載漫画「フクちゃん」に主役交代。
大日本青年党発足総領に橋本欣五郎。結核予防週間始まる厚生省「亡国病」退治へ。
軍部、露骨な政治関与議会制度改革案提示。民政党有志・社大党同案に猛反対。
関東軍、内蒙古独立に向け中国綏遠省に進軍「日本は関知せず」と外務省。
日独防共協定に調印枢軸結成へ向け握手。翌年度予算三○・四億円うち約一四・一億円が軍事費。
西安事件起こる。張学良、蒋介石を監禁内戦停止・挙国抗日を要求。
昭和12年
共産党周恩来が調停蒋介石釈放国共合作の道開く。
有田外相、ラジオで講演「防共協定の国際的意義」。大蔵省、思惑輸入対象に輸入為替許可制実施。
浜田国松、軍部の横暴を非難寺内陸相と「腹切り問答」。軍部大臣現役武官制を盾に陸軍が宇垣一成の組閣阻止
「祭政一致」掲げ林銑十郎内閣成立。日独合作映画封切り原節子主演「新しき土」。
「憲政の神様」尾崎行雄衆院本会議で軍部批判。徴兵検査の合格基準身長五センチ引き下げ。
朝鮮総督府が使用厳命議会・官庁では日本語を。新外相の佐藤尚武軍部の対中外交を批判。
日本無産党誕生委員長加藤勘十。中・高・実業学校教授要目改正国体明徴の徹底を図る。
結核撲滅めざし保健所設置を立法化。純国産機「神風号」世界新でロンドン到着。
「一銭蒸気」賃上げ闘争東京の市電・市バスも。中国共産党、国共合作公表紅軍を抗日救国軍に。
横山大観・幸田露伴らに第一回文化勲章授与。警視庁、交通争議弾圧東交幹部ら三○人を検束。
国策立案統合機関企画庁開設。民政・政友両党が倒閣本部の設置決定。
皇国史観さらに強化文部省、「国体の本義」配布。「挙国内閣」スタート首相近衛文麿四七歳。
東京―神戸間の新特急「かもめ」と命名。東部満州国境でソ連と満州国軍衝突。
美術界の官僚統制めざし帝国芸術院発足。満ソ国境紛争勃発カンチャーズ島付近で交戦。
日中戦争の引き金盧溝橋事件勃発。政府、不拡大方針発表。
最後通牒の期限満了華北の支那駐屯軍、中国軍に対し総攻撃。
第二次上海事変起こる中国軍、日本陸戦隊と交戦。「荒鷲」海軍航空隊中国南京・南昌を渡洋爆撃。
対中全面戦争へ突入。近衛内閣、国民精神総運動員実施要綱決定。
日中間の戦争拡大、「北支事変」から「支那事変」へ。後楽園球場オープン記念し全日本職業野球選抜紅白試合
「愛国行進曲」募集一席は「見よ東海の…」。蒋介石、団結救国を強調第二次国共合作成立。
日中戦争不拡大方針挫折石原莞爾、参謀本部を去る。米大統領ルーズベルト日独を侵略者として非難。
国民唱歌放送スタート第一回は「海ゆかば」。パリ万国博日本館設計で坂倉準三、設計賞受賞。
華北に関東軍の傀儡政権蒙古連盟自治政府成立。枢軸結成ヘイタリア参加日独伊防共協定調印。
「世界文化」グループ中井正一ら検挙される。宮中に大本営設置提唱者近衛首相は不参加。
大本営、南京攻略を下令。蒋介石、ドイツの斡旋受諾日本の和平条件を質問。
日本軍、南京を占領中国人虐殺事件に発展。第一次人民戦線事件起こる労農派山川均ら四四六名を検挙。
南京占領で日本政府、強気の和平条件提示。新協劇団も方向転換国策に協力。
資料・細目次有