図書ギンコウ ヒャクネンシ000025277

銀行百年史 上巻

サブタイトル1~10
創世版
編著者名
銀行百年史編纂室 監修
出版者
新現論社出版局
出版年月
1981年(昭和56年)10月
大きさ(縦×横)cm
27×
ページ
1512p
ISBN
NDC(分類)
338
請求記号
338/G46/1
保管場所
閉架一般
内容注記
「新現論」創刊満30周年記念出版
和書
目次

第1編 明治創世編
第一章 明治維新の金融情勢
 幕末の貿易開港と資本主義の夜明け
 金禄公債証書の発行と殖産興業の奨励
 明治政府の財政と通貨政策
 幕末の貨幣制度と維新前夜
 兌換紙幣と為替会社
第二章 明治金融史の事始め
 大阪の両替商制度
 江戸両替商と近代への架橋
 蔵元・掛屋および札差の活躍
第三章 国立銀行条例制定とその設立
 条例制定の経過
 同銀行制度失敗の原因
 行き詰まりと条例改正
 国立銀行の濫立と営業状態
第四章 普通銀行と貯蓄銀行の設立状況
 私立銀行の設立
 貯蓄銀行の発生
第五章 特殊銀行の設立
 横浜正金銀行設立の由来
 横浜正金銀行の経営難と政府の保護策
第六章 日本銀行の設立
 金融統一の必要と設立理由
 日本銀行条例の骨子
 設立の主役達と兌換券発行
 日本銀行の発展と産業資本の動向
第七章 国立銀行の転身
第八章 日清戦争突入と金融事情
 戦争原因と経済的背景
 戦争下の軍事公債と金融事情
 賠償問題と財政膨張によるインフレ
 金融硬化と保証整備限度額の拡大
第九章 金本位制度の確立と金融機関の整備
 金本位制転換の経緯
 金本位の経済的影響
 通貨の安定と各種特殊銀行の登場
第一〇章 各種特殊銀行の登場と性格
 日本勧業銀行および農工銀行
 北海道拓殖銀行
 日本興業銀行
 台湾銀行の設立

第2編 資本主義発展期編
第一章 日露戦争と政府の経済対策
 戦争開始とその経済的影響
 戦後の財政金融と企業の興隆
第二章 低利借換え政策と財政の混乱
 西独仏の金利高騰で失敗
 外債政策による財政の行き詰まり
第三章 明治末期における銀行の発展
 朝鮮銀行の設立
 横浜正金銀行の対満支方面への進出
 明治末期の各種銀行業務
 明治末期の地方金融
第四章 第一次大戦による金融変動とその対策
 大戦勃発の原因と経過
 第一次大戦で受けた経済的影響
 国際収支の好転と物価騰貴
第五章 第一次大戦終了後の景気過熱
 不況襲来の前触れ景気
 銀行の規模拡大と銀行条例改正
 郵便貯金の発展と預金部融資の増大
第六章 大正九年の経済恐慌と金融機関の大改造
 塩飽輸入増と金融への影響
 国際収支の逆調と紙幣発行高
 反動期における銀行の欠落と改善
 中小金融機関の整備と組織化
第七章 関東大震災による銀行業務の悪化
 災害状況とその応急対策
 輸入超過と決済資金の欠乏
 緊縮政策と銀行の監督強化
 震災後の深刻な外貨不足
第八章 銀行法等金融法規の整備と改善策
 相次ぐ中小銀行の合同
 銀行業務改善に政府が乗り出す
 整理による銀行資金状態の変化
第九章 昭和二年の金融恐慌とその救済
 端緒となった震災手形処理
 鈴木商店の倒産など銀行の苦悩
 休業銀行の救済策
 コール濫用で金融機関が打撃
 金解禁に踏み切ったお家事情
第一〇章 植民地金融機関の興亡
 鈴木商店と運命をともにした台湾銀行
 植民地支配の尖兵役朝鮮殖産銀行
 東洋拓殖株式会社の役割
第一一章 金輸出再禁止への過程
 世界恐慌発生の顛末
 解禁下のドル思惑買いによる混乱
 合同時代を迎えた大銀行の背景

第3編 戦時体制編
第一章 金再禁止後の経済変動
 満州事変と二・二六事件が呼んだ衝撃
 安心感を与えた公債漸減策
 為替管理と企業の集中合同化
第二章 事変下ですすめられた経済統制化
 軍事政権台頭と準戦時体制
 量的統制から質的統制へ
 公債増発によるインフレーション
 高まる国民貯蓄運動
 七大銀行の預金格差現象
 相次ぐ弱小銀行の買収
第三章 太平洋戦争下の経済情勢
 第二次大戦突入と終戦の内情
 財政金融基本政策の決定
 戦時金融統制と貿易減少
 戦時金融統制の崩壊
 横行する闇物資
第四章 戦時下の外地発券と地域間決済
 大東亜金融圏と国際経済
 太平洋戦争下の軍票
第五章 開戦後の外地通貨緊急対策
 米英権益の接取準備
 対支通貨緊急対策
 金融機関取締規則の実施
 低金利策の強行
 儲備銀行による金融統制
 中支幣制統一の影響
 華北における通貨工作事情
第六章 占領地通貨制度の終末
 中国における食糧争奪戦
 生死を欠けて強制買集めの実施
 占領地通貨の崩壊
第七章 統制時代の銀行合同劇
 金融事業整備令と一県一行の推進
 一県数行の特殊事情
 都市銀行間の合併
 財閥銀行合併の背景
 太平洋戦争下の銀行合同
第八章 太平洋戦争の経済的分析
 戦時経済の破局要因
 戦時経済の支柱
 兵器工業の実態報告
 労働動員と国民生活
第九章 終戦とインフレーションの進行
 終戦時の経済状態とインフレ暴発
 金融機関の再建と生産再開への道

第4編 各種銀行編
第一章 日本銀行史
 明治政府のインフレーション対策
 不換紙幣整理とインフレーションの収束
 松方のデフレ政策と中央銀行設立の構想
第二章 日本銀行誕生の経緯
 日本銀行条例の制定
 日本銀行が経済に及ぼした影響
 兌換銀行券条例の制定
第三章 明治後期の金融情勢
 明治二三年の金融恐慌と法制整備
 日清戦争以後の金融動向
 金本位制実施の事情
 日露戦争と外債による戦後経営
第四章 第一次大戦以後の日本銀行
 救済機関化した日本銀行
 震災手形の整理
 金融恐慌と日本銀行の融資
第五章 金解禁から再禁止までの経緯
 金解禁からドル買い事件発生
 金再禁止と日本銀行の市場操作
第六章 日支事変より太平洋戦争まで
 日支事変とインフレーション激化
 太平洋戦争と金融情勢
 終戦の混乱と経済復興
第七章 殖産興業政策と勧業銀行の役割(日本勧業銀行史)
 勧業銀行設立の提唱
 日本勧業銀行法の内容
 同行創業の地盤づくり
 日清戦争後の活動
 開始した貸付業務
 勧業債券の発行
第八章 農工業金融時代
 政府の保護監督と経理
 農工銀行の代理貸付
第九章 不動産銀行への転換
 勧業大券の発行
 産業組合貸付と預金開始
 不動産銀行化が強まる
第一〇章 農工銀行との合併
 合併により規模の拡大
 関東大震災以後の救済融資
第一一章 不況救済の融資
 金融強行と農工銀行の二次合併
 農業凶荒への救済措置
 満州事変以後の救済貸付
第一二章 戦時経済下の金融統制
 戦時債権発行と勧業債券の変化
 太平洋戦争と統制強化
 普通銀行への道
第一三章 日本興業銀行史
 同行発足の端緒
 「日本興業銀行法」の成立事情
第一四章 日本興業銀行の活動
 手形割引で増加した融資業務
 困難だった国内の資金調達
 同行特色の証券業務
 外貨導入の推移
第一五章 第一次大戦後から金解禁まで
 業務組織の改正
 融資業務の推移
 活発なお語気を示した国内証券業務
 対外投資
第一六章 金解禁から戦時金融体制へ
 不況救済融資
 起債市場で指導的地位を得る
 安定した債券の資金源
第一七章 日中戦争の金融統制
 軍需資金供給と命令融資
 証券業務と資金調達
第一八章 太平洋戦争下の金融統制
 戦時金融統制の動向
 命令融資の状況
 資金調達と証券業務
 再建整備への道
第一九章 横浜正金銀行史
 当時の経済事情と設立の経緯
 外国割引手形勘定の創設
 日清戦争後の対外活動
 日露戦争以後の業績
 満州、北支方面への進出
 第一次大戦後から日中戦争まで
 太平洋戦争から終戦までの状況
 東京銀行としての再出発

第5編 都市銀行編
第一章 第一銀行史
 明治政府の銀行政策
 国立銀行の設立事情
第二章 第一国立銀行の設立
 三井、小野組の共同で創立
 小野組の破綻と同行の影響
 小野組事件後の体質改革
第三章 国立銀行条例の改正以後
 条例改正と国立銀行の濫立
 インフレーションと紙幣整理の過程
 紙幣償却と国立銀行条例の再改正
第四章 株式会社第一銀行の出発
 明治末期までの業績
 大正時代の商業銀行活動
 関東大震災以後の業績
第五章 昭和二年の金融恐慌
 金融恐慌の影響と東海銀行の合併
 金解禁から再禁止までの状況
第六章 満州事変から太平洋戦争まで
 日中戦争までの内外状況
 太平洋戦争下の情勢
 帝国銀行の新設
第七章 戦後の経済再建の道
 戦後インフレーションの克服と再建
 カムバックした第一銀行
第八章 郵便汽船三菱会社の創業(三菱銀行史)
 岩崎弥太郎と三菱汽船
 三菱為換店の設立
第九章 経営難の”第百十九”と合併
 国立銀行の承継事情
 第百十九国立銀行の経営
第一〇章 三菱合資会社の設立
 銀行部を開設し、まず足がかり
 預金銀行への発展
第一一章 誕生した三菱銀行
 設立理由と内容
 大正九年恐慌後の業績
 関東大震災以後の状況
第一二章 金融恐慌以後の不況期
 安心感で大銀行に預金集中
 金輸出の解禁
 金再禁止以後の動き
第十三章 日支事変下の経済情勢
 戦時体制の強化
 事変下の業績
第十四章 太平洋戦争の勃発
 非常時金融対策と貯蓄目標
 第百銀行との合併
 軍需融資の状況
第十五章 終戦当時の様相と善後措置
 空襲非常対策と店舗の罹災
 戦争末期の営業状態
第一六章 安田善次郎と安田銀行史
 乾物屋兼両替業が振出し
 安田商店の開業
 金貨買い集めと金札流通に尽力
 公債運用と官公預金の取扱い
第一七章 第三国立銀行の設立
 国立銀行条例の制定
 銀行の誕生と為替取組所の創設
第一八章 合本安田銀行の設立
 安田一家のジョイントストック・バンク
 日銀の設立に参加
 国立銀行の救済支援
第一九章 保善社の創立
 安田銀行の合資会社改組
 合名会社へ改組と百三十銀行の救済
 明治末期以後の業績
 株式会社へ改組
 安田善次郎翁の死去
第二〇章 大正一一年恐慌と安田系列銀行の合同
 保善社の体制強化
 新安田銀行の出発
 銀行法制定と合同
 保善社の機構改革
第二一章 戦時体制へ突入
 日支事変勃発
 太平洋戦争時代
第二二章 銀行経営に乗り出した住友家の推移(住友銀行史)
 銅山から金融に転換
 個人銀行の設立事情
第二三章 株式会社住友銀行の誕生
 改組後の業績向上
 業績拡大と再増資
 昭和二年の金融恐慌以後
 銀行合同時代で地方銀行を買収
第二四章 戦時経済下の推移
 日銀の高率適用制度が復活
 終戦直後の金融情勢
第二五章 財閥解体で社名も変更
 戦時補償打切りと再建整備
 大阪銀行としての再建
 住友銀行の再出発
第二六章 三井銀行の発祥(三井銀行史)
 呉服店と両替屋を兼営していた越後屋
 三井両替店の組織と営業状態
 維新財政と三井両替店
第二七章 小野、島田の倒産で三井組は不動
 為換座三井組
 三井銀行の創立
第二八章 合名会社三井銀行へ改組
 商業銀行への発展計画
 合名会社への改組
第二九章 株式会社改組後の発展
 投資銀行から商業銀行へ変化
 株式会社への改組
 増資と株式公募
第三〇章 金解禁より再禁止までの経過
 金融恐慌の状況
 ドル買い事件の真相
 満州事変以後の経営
 第一銀行と対等合併
 帝国銀行誕生
第三一章 三和銀行史
 新設合併の経緯
 預金一○億円の大衆銀行
第三二章 戦時統制下の経営
 金融統制の強化
 戦時中の銀行合併
 戦争末期の状況
第三三章 終戦後の経営
 再建整備への苦難の道
 資本一〇億円で再出発
第三四章 積極経営の展開
 東京進出を決める
 重化学工業グループづくりに協力
 積極経営への道

第6編 地方銀行編
第一章 波乱に富んだ地方銀行の推移
 銀行条例制定依然の普通銀行免許
 条例制定以後の小銀行設立制限運動
 貯蓄銀行条例の制定
第二章 日清戦争後の小銀行濫立
 ”雨後の筍”のように濫立する地方銀行
 銀行条例の制定
 銀行合併法の制定
 明治三四年恐慌と銀行合併
 銀行設立抑制策と合同の奨励
第四章 第一次大戦後の銀行合同
 政府の銀行政策
 銀行の増資と合同
 銀行合併の特徴と性格
第五章 金融恐慌前後の銀行合同
 大正九年の金融恐慌
 昭和二年の金融恐慌と破綻原因
 昭和二年までの銀行合同
第六章 銀行法施行と無資格銀行の整理
 有資格を得るための地方合同
 合併終了後の不良資産整理
 貯蓄銀行の一県一行主義
 昭和八年以後の合同
第七章 戦時下の銀行合同
 金融統制と一県一行主義
 太平洋戦争下の銀行合同

第7編 特殊金融機関編
第一章 信託類似会社の発生(信託銀行史)
 債券取立てに便利だった小資本信託会社
 信託類似業の営業内容
第二章 第一次大戦後の信託業
 設立ブームを呼んだ好況期
 総合的業務で銀行を凌ぐ勢い
第三章 信託法規の制定とその経緯
 財産管理機関として位置づけをはかった政府
 認可制の実施で業種転換した類似会社
 存続会社の営業状態と信託法の内容
第四章 信託業法制定後の設立状況
 財閥系銀行の信託業進出
 新設信託会社の業績内容
第五章 銀行と信託会社の利害対立
 長期資金が目的の信託
 金融制度調査会で活発な論議を展開
第六章 金融恐慌以後、整備された信託業
 銀行資本で浮び上った財閥系
 没落する弱小信託会社
 戦時下の信託業
第七章 信託業務の概観
 金銭信託の特色
 金銭信託の運用
 有価証券信託の業務
 付録 信託会社変遷年譜
第八章 庶民金融の始祖「信用組合」(信用組合史)
 信用組合発生の土台
 産業組合法の制定
 同組合法の改正
 産業組合の金融問題
第九章 市街地信用組合の成長
 中小商工中小商工者の金融打開策
 急増する組合総数
 無尽金融と信用組合との競合
第一〇章 産業組合中央金庫の設立
 中央金庫の特徴
 信用組合の利子協定加入問題
 勧銀融資と中央金庫の関係
第一一章 昭和二年の金融恐慌と信用組合
 恐慌による被害状況
 中小企業金融難の深刻化
 金輸出解禁による信用組合への影響
第一二章 市街地信用組合の推移
 産業組合拡充五ヶ年計画の実施
 商工組合中央金庫の設立
 市街地信用組合の金利低下
 組合金融の内容変化
第一三章 戦時金融統制の確立
 国家総動員下の信用組合
 庶民金融機関の整理と拡充
 組合金融に対する戦時統制
 市街地信用組合法の制定
 中央金融機関となった庶民金庫
第一四章 信用組合の再建整備
 占領軍の財政金融管理の開始
 信用組合から信用金庫へ

銀行百年史金融年表