現代の「低所得層」 上
序章 課題と方法
課題と目的
方法と仮設
「貧困」の概念について
「低所得階層」の社会・経済的な本質と位置
国民生活の安定と「低所得階層」
叙述の順序と内容
附記有
第1章 “貧乏線”以下世帯の大量的発見-「貧困層」概念をめざして-
その把握
その量
「低所得階層」世帯の性質のいくつか
低所得階層と被保護層の交流
二つの層の比例的分布
二つの層の職業=社会階層的隣接と交流
「低所得階層」概念の再吟味
第2章 戦後あたらしい「貧困層」の形成
その典型としての「日雇労働者」層
“ベルト的下層階層”としての性格
窮迫化=deprivedの様相-日雇労働者生活実態調査員の観察記録-
「女子日雇労働者=層」の生成
第3章 “過剰人口プール”の構築
問題点
農村における過剰人口「プール」の形成
分解
副業
離村-流出
都市における「固定した過剰人口」の堆積
堆積機構
如何にして生きているか
底辺の労働市場の深化
第4章 「低所得層」の固定化と流動化
強化される”つぎこまれ”の過程
全日自労(全日本自由労動組合)の全国調査(一九六二年)
固定化の論理
東大社研、日雇労働者実態調査の「追跡調査」など
「全日自労」大牟田分会の年金受給調査など
流動と分散-その中での“杭うち”をふくめて-
労働省のデータ
『特例期間における失対「自立」者の実態調査結果』(全日自労)、その他
「東京における『就職促進措置』申請者カードから」ほか
記録有
第5章 「不安定雇用」労働市場の展開
第6章 “貧乏線”以下生活の構造-「生活崩壊」の構造-
第7章 「名目的自営業」の増大-過剰人口プールの完成・その一-
第8章 農家生活の新たな不安定化-過剰人口プールの完成・その二-
第9章 全社会階級構成の中での「低所得階層」-その位置、比重と構成変化-