戦後紡績史
第1章 日本紡績業の再出発
終戦直後の紡績業
紡績設備
生産状況
連合国の対日政策と綿紡績業
制限論と復興論
裏付けとなつた世界綿業情勢
四百万錘の復元目標まで
原綿輸入再開と綿花資金の確保
米国対日繊維使節団の来日と対日綿花供給協定
CCC綿の輸入と初期の綿花事情
CCCグループ2綿と印度綿の輸入
綿花借款および回転基金
この時期までの綿花輸入量
統制下の綿糸布生産
綿糸布生産の復興
戦後における綿糸布統制
統制下の綿糸布価格
戦後初期の綿製品輸出
紡績企業の集中排除と再建整備
集中排除問題
再建整備問題
第2章紡績設備の復興から規制へ
四百万錘設備制限徹廃後の復興
四百万錘制限徹廃と増錘対策
紡績設備の復興
繊維工業設備臨時措置法の成立
繊維工業設備臨時措置法の成立に至る経緯
繊維総合対策と繊維工業設備臨時措置法の改正
自由化対策と繊維工業設備臨時措置法の改正
過剰設備の処理
紡績設備の近代化と能率の向上
生産性の向上
機械設備の近代化
技術研究活動
耐用年数の改訂と特別償却
兼営部門の問題
第3章 統制徹廃以後の綿製品生産壮況
綿業統制の徹廃
生産、配給、価格統制の徹廃
大阪三品取引所の再開
生産の増加と操短
生産量の増大
操短の推移
織布部門の操業短縮
綿業における景気変動
朝鮮動乱ブーム期(二十五年下期~二十六年上期)
動乱ブームの反動期(二十六年下期~二十七年)
消費ブーム期(二十八年)
いわゆる神武景気時(三十一年~三十二年上期)
いわゆる岩戸景気時(三十四年~三十六年上期)
景気調整策の実施と不況への転移(昭和三十六年下期~)
生産品種及び加工の推移
生産品種の推移と加工度の上昇
品質表示制度の確立
第4章 原綿民間輸入から自由化まで
原綿民間輸入の再開
原綿事情と原綿輸入の推移
戦後の原綿事情の変化
原綿輸入数量の推移
外貨割当制度の変遷
割当基準の推移
外貨割当制度の果した役割
特殊決済方法による原綿輸入
米国輸出入銀行の綿花借款
日米余剰農産物協定
PL四八○による第三国向け綿製品供給協定に基づく原綿輸入
綿原輸入の自由化と問題点
第5章 世界市場での再制覇
民間輸出再開と輸出制度の変遷
綿製品の制限付民間貿易
PRSと為替レート
チエック・プライス
全面的民間貿易の確立
輸出承認制度
輸出数量調整
輸出入取引法による協調
輸出検査制度の推移
綿製品輸出の推移
輸出数量の推移
輸出綿製品の高級化
輸出市場の推移
交易条件の改善及び綿貿易収支
主要市場における問題点
英国
ヨーロッパ諸国
米国
カナダ
日本綿業の国際問題
輸出入取引法と輸出振興対策
輸出入取引法の沿革と諸問題
輸出所得控除制度
輸出会議
特別外貨資金
第6章労働問題
概観
雇用
生産の再開と労働者の緊急募集
職業安定法の成立と雇用方策の確立
紡績雇用安定協議会の設立と雇用制度の整備
採用方法の合理化
労働市場の需給逼迫化と今後の雇用方策
労使関係
労働組合の結成と組織統一化
経営者組織の整備充実
労使交渉方式の変遷と集交協定
労働協約の締結と統一化
主な労働争議
労働状態
労働時間と労働時間の短縮
特別増座・操業短縮・異常操業問題
労働生産性の向上と企業合理化
企業内訓練の推進と充実
給与
賃金交渉と賃金水準の上昇
賃金体系の変遷
期末一時金交渉の推移
退職金交渉の推移
福利厚生
寄宿舎民主化と施設改善
社宅の整備と住宅対策
給食制度の改善と充実
工場附属学校と従業員教育
保健衛生管理の進展
社会保険と一時解雇問題
国際労働機関との関係
第7章 綿業金融
紡績金融
設備資金
運転資金
綿花輸入金融
綿製品流通金融
綿業界共同の諸対策
〓手形制度による商社救済
〓手形制度による商社再建
買上機関の設置とその発動
現金取引実現のための努力
綿糸取引手数料制の実施
自由化と紡績安定協力会
第8章 紡績企業経営の確立
戦後における紡績十社の営業成績
資本の蓄積
戦後における資本構成とその諸問題
紡績十社の資本蓄積
資産再評価および企業資本充実法の諸問題
価格変動準備金と紡績業
綿業における価格変動とわが国における価格変動の一般的要因
価格変動準備金制度の沿革
紡績十社の財務比率
企業の安定性
企業の収益性
第9章 復興計画より繊維総合対策まで
戦後初期の諸計画(終戦より朝鮮動乱まで)
繊維産業再建三ヵ年計画
経済復興計画
経済自立の諸計画(朝鮮動乱ブームより数量景気の展開まで)
朝鮮動乱ブームと自立経済計画(自立経済三ヵ年計画)
国際収支の危機と経済計画
経済発展の諸計画
経済の安定と経済自立五ヵ年計画
急激な景気変動と新長期経済計画
経済の高度成長と所得倍増計画
繊維総合対策以後の需給見通し
繊維産業総合対策審議会の需給見通し
繊維工業設備審議会の需要見通し
繊維総合対策と需要見通し
繊維輸入自由化対策と需要見通し
第10章 綿製品国内消費の問題
国民所得の向上と繊維製品消費の増大
国民所得の増加と被服費支出
所得の向上と繊維品消費量
家計調査から見た衣料消費
消費構造の変化と繊維品需要
衣料及び産業用消費と繊維間競合
繊維間競合の激化と合繊育成策
衣料用繊維消費状況
産業用繊維消費状況
消費者調査の展開
日本紡績協会での市場調査
日本綿業振興会の市場調査
綿製品市場開発計画
日本における綿花市場開発計画の発足
日本綿業振興会の発足と事業の進展
綿製品輸入自由化と関税改正
綿製品の輸入自由化
関税政策と関税率の全面的改正
第11章 世界綿業の変貌
世界綿花事情の変化
綿花需給の趨勢と諸特徴
綿花生産・輸出地域構造の変化
政府の介入と綿花価格構造をめぐる不安
共産圏における綿作の発展
米国綿花政策の変遷とその影響
先進地域綿業の変貌と再編成
先進地域綿業の戦後復興とその限界
一九五○年代の綿製品生産動向
綿業設備の収縮と合理化
綿製品輸入の増大
英仏綿業の再編計画とその影響
後進地域における綿業発展
後進地域における綿業発展とその背景
後進地域における綿業発展とその影響
共産圏における綿業発展と輸出の増大
世界綿製品貿易の展開と構造変化
綿製品貿易の展開とその背景
綿製品貿易の構造変化
世界綿製品市場における各国競合関係の変化
戦後紡績史付録有