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戦間期日本繊維産業海外進出史の研究

サブタイトル1~10
日本製糸業資本と中国・朝鮮
編著者名
藤井 光男 著者
出版者
ミネルヴァ書房
出版年月
1987年(昭和62年)9月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
777,27p
ISBN
462301763X
NDC(分類)
586
請求記号
586/F57
保管場所
閉架一般
内容注記
中国・朝鮮・日本蚕糸業関係年表:p745~777
和書
目次

本研究の意義と課題
日本繊維産業海外進出史研究の課題
綿紡・製糸両部門進出の地域的構造
第1編 戦間期日本製糸業の発展と海外進出の背景
日本製糸業の産業的特質と海外進出要因
国際環境とその市場的影響
原料的基盤と繰糸技術の特質
費用構造の制約と工場展開の特質
日本製糸業の成熟と製糸独占資本の活動
第一次世界大戦期の大製糸資本の成立
世界恐慌下における製糸独占資本の聳立
大製糸資本の原料・賃労働対策と工場展開の特徴
製糸独占資本の多角化活動と財閥の関与
大製糸資本にみる経営多角化活動の展開
財閥独占体の製糸業への進出と支配活動
第2編 戦間期中国蚕糸業と日本資本の進出活動
十九世紀末・二十世紀初頭の中国蚕糸業
中国近代蚕糸業の発展前史と開港貿易
開港貿易と主要蚕糸業地域の概要
主要蚕糸業地域の零細小作養蚕農民
外商資本・買弁による上海糸廠の生成
外商資本・買弁による上海初期糸廠の成立
上海初期器械糸廠の基本的性格
上海初期器械糸廠の工場形態と経営活動
土糸流通機構の再編と原料繭市場の成立
第一次世界大戦期中国民族糸廠の勃興
大戦以降の中国民族糸廠発展の背景
無錫その他民族器械糸廠発展の諸理由
無錫その他民族器械糸廠の発展と上海初期糸廠の変質
無錫地方とその他民族器械糸廠の特徴
一九二○年代までの日本資本の進出活動
近代日中蚕糸業交渉と中国産繭の輸入
三井物産その他商社資本の在華糸廠創設
片倉・鐘紡による青島糸廠の設立
日系在華糸廠経営の問題点と朝鮮への転進
恐慌後の国民党経済政策と民族蚕糸業
世界恐慌の中国蚕糸業への影響
国民党の経済政策と養蚕合作社運動
江浙両省蚕糸業と機械糸廠発展の二類型
日中戦争下の華中蚕糸(株)の活動と民族糸廠
日中戦争と華中蚕糸(株)による再進出
華中蚕糸(株)による営業活動の実態
華中蚕糸(株)の活動の停滞と民族糸廠の抵抗
第3編 戦間期朝鮮蚕糸業の支配と日本資本による直接投資活動
十九世紀末・戦間期までの朝鮮蚕糸業の位置づけと動向
戦間期朝鮮蚕糸業の位置づけと日本
植民地前の在来絹業の構造と中国絹布の流入
植民地下日朝貿易構造と在来絹業の再編
植民地下朝鮮蚕糸業の構造的諸指標
一九三○年代までの朝鮮蚕糸業地域と養蚕農民の実態
在来蚕糸業の地域分布と植民地下の推移
植民地下朝鮮零細小作養蚕農民の実態
蚕糸業の商品経済化と地主階級の対応
朝鮮製糸業における民族資本の経営動向
朝鮮総督府による植民地蚕糸業政策の展開
総督府による植民地蚕糸業政策の展開
二○年代前半までの対日産繭移出と諸施策
二○年代後半以後の日本資本の進出と諸施策
植民地蚕糸業政策にみる矛盾と破綻
一九二○年代以降における日系有力資本の本格的進出
朝鮮近代産業の発展と器械製糸業
日系有力諸資本による投資活動の俯瞰
日系有力諸資本による具体的進出活動
日系有力諸資本による直接投資活動の実態
繭取引の独占と蚕種業の支配
養蚕小作制度の展開と原料繭の確保
多条繰糸機の採用と高操業度の維持
植民地的女子労働力雇用とその実態
日系有力諸資本の高収益と日本中小製糸・養蚕団体の反発
日系有力資本の生産支配度と収益性
日系有力資本による日本国内での市場支配の強化
日系有力資本への国内中小製糸と農民団体の非難
朝鮮小零細養蚕農民の抵抗と商業的農業の帰趨
朝鮮蚕糸業における民族矛盾と階級矛盾の深化
小零細小作農民の窮乏化と養蚕業との関係
零細養蚕農民の抵抗と抗日農民運動の激化
年表・換算表・図・表・史料一覧・索引有