悔いなき同盟

序（クオン・アパイオン）
第１部
仏縁
茶番政変の一幕
ソムアン・サラサスの登場
“敵”とは誰のことだ？
ピブン政権の命運を卜う
総スカン喰った大東亜大臣
大揺れの人民代表議会
嫌われた東条の手みやげ
雨季来る
大東亜共栄圏の外様大名
ピブン大東亜会議を蹴る
華やかな祭典の蔭で
チャーチルのＸマス・プレゼント
ペチャブンへの抜打的遷都
タイのバドリオたる条件
地下組織“自由タイ”の暗躍
幻の首都ペチャブンを探る
ワニット国務大臣変死の謎
東条失脚の連鎖反応
クオン・アパイオン内閣誕生
第２部
バンコックの首都復活
東京の宿のサラサス父子
タイ側虚々実々の終戦工作
日本の泣きどころ“タイ特別円”
プラ・サラサスの帰還と阿波丸異聞
武力処理下のサイゴンで
ダラットのタイ王女たち
アパイオン首相へ寺内元帥の贈物
憂色濃きバンコック
さまよえる日本人
ソムアンのサイゴン亡命
辻政信の劇的登場とその逃亡
プリディ終戦外交の勝利
浜田参謀副長暁の自決
平和甦った大いなるメナム
さらば霊鳥ガルーダの国よ
あとがき（岩城政治）解説（河部利夫）