硝煙の街・平塚
第一章 平塚の変貌
平塚と空襲のこと(山口弥市)
海軍火薬廠の歴史(和田良助)
ねらわれた軍需工場(岡本正夫)
食糧難そして日国での機銃掃射(森はつ子)
同僚を荼毘にふして(柏木隆治)
平塚駅前から花水川へ(高梨文恵)
平塚駅炎上す(井上真吉)
海軍電測学校にて(小林康平)
焼野原の八月二十四日(大久保サキ)
第二章 海軍火薬廠にて
青春は空しく(長岡徳次)
無惨な夜明け(尾崎仁三郎)
消化作業に奮迅す(青柳信明)
夜警当直のさなかに(安池元治)
空襲は終戦の一カ月前(飯田早苗)
平塚海軍共済病院にて(津崎正儀)
焦土に立ちて(早野市三)
墓石を楯に逃げまわる(鳥海秀次)
空襲そして残務整理(山口一男)
帰らぬ姉(匿名)
第三章 昭和二十年七月十六日
機銃掃射に散った娘(池谷ハル)
幻の花火大会(古谷次郎)
焼夷弾の豪雨(石黒たま)
平塚海岸の追憶(山田晴三)
母の死に涙も出ない(佐藤忠)
焼夷弾と炎のなかを(長谷川静子)
戦禍は消えず(寺田博邦)
焼け残ったお釜(青木ふみ子)
瓦礫の家路(長田巴)
炎熱に田の水を飲んだ(宮道助一)
戦慄の須賀港(鈴木辰芳)
逃げ場を失って電話局へ(小瀬村芙美子)
愚かな防空演習(森ヨシ子)
第四章 戦禍の巷
戦争と私--昭和十二年以後(小林ヨシ子)
生きた心地もなかった日々(星野イシ子)
喜びを忘れた生活(飯尾ヒロ)
子供と死を背負って(柳下喜美子)
疎開してきた平塚で(加藤朝子)
火薬廠のかたわらで食糧増産(冠サト)
青春の終わる日(今井シゲ)
死ぬかもしれない(堀口照子)
夢中で逃げた私(鈴木輝子)
焦土の悪臭(鳥海ハル)
忘れじの平塚空襲(青柳信子)
思い出の八月十五日(石黒ヤエ)
女学校は卒業したものの(富田トミ代)
疎開・空襲・敗戦(飯曾根定明)