沖縄戦・母の祈り
第一章 10・10空襲
なぜ子供たちまでも(仲間秀子・実千代)
幼き妹を抱えて(安次富小夜子・和枝)
悲惨な情景(知念マツ・宏子)
血に染まった川(屋富祖美代子・邦子)
飢えと苦しみにあえいで(高井都美子・実以子)
青い眼におびえながら(名護清子・冴子)
生を求めて点々と(長浜チヨ・笑美子)
生まれた土地で死にたい(新城清子・みどり)
すさまじかった10・10空襲(安里澄子・洋子)
第二章 恐怖の逃避行
乳房に吸いつく赤子(中村好子・まり子)
安全地帯を求めて(上原トヨ・くみ子)
のどかな村にも戦の手が(仲里初子・克枝)
雨のように降る銃弾の中を(花城シゲ・美恵子)
長かった壕生活(上原サエ子・里美)
戦争の恐ろしさを知って欲しい(吉本敏子・悦子)
“死”さえ悲しめない日々(砂川敏子・ひろみ)
みんな死んでいくなかを生きのびて(幸地美子・玲子)
瀕死の逃避行(知念春子・佐奈江)
逃げる気力も失って(加トミ・敏子)
悲惨な地獄絵(仲村美津子・崎浜秀子)
終戦も知らずに(大城千代・光子)
死体の山をかきわけて(安里春・初枝)
第三章 食糧難は続いていた
馬とソテツの実(上原カマ・和子)
食料を求めての毎日(佐久川シゲ・洋子)
飢えと死が背中合わせ(島袋スエ・育子)
草までも食べて(新川春子・悦子)
山中の避難小屋での生活(山内フジ・たづみ)
人の心まで奪った戦争(大城スミ・タカ)
初めて見たアメリカ兵(上運天ユキ・里美)
まといつく死への不安(伊佐トミ・恵子)
ああ、生きていたのか(識名千代子・千賀子)
母の悲しみ(又吉カマド・千代子)
果てしなく長い一日(金城教子・末企子)
第四章 肉親の死を乗り越えて
はれた乳房(名嘉トチ・多恵子)
餓死した祖母(島袋春子・美佐子)
松の木の下で(伊波トミ・操)
目の前で祖母が、友が、(金城美代子・千代子)
マラリアにおかされても(宮城芳子・秀子)
失われた母の肉親(多和田ツル子・君枝)
生と死のはざまで(大城シズ子・民子)
死の淵をさまよって(与那覇トミ・京子)
壕から壕への逃避生活(伊集貞子・恵子)
病気の姉を抱えて(仲間良子・順子)
曾祖母の死(大城千代・信子)
母の終戦はまだこない(山城カメ・順子)
第五章 終戦--母の祈り
反戦の松明を(前田千代・和実)
瀕死の日本兵を助けたために(大城春子・良子)
消えない頬の傷(上間文子・和美)
幼き日の恐怖(又吉ヨシ・伸子)
疼く傷跡(大宜味富子・苗子)
脳膜炎と闘いながら(小橋川千代・恵子)
デテコイ、デテコイ(国場トシ・悦子)
女手ひとつで(金城千代・喜美子)
「死」の影におびえながら(宇栄原秀子・まり子)
戦争が終わっても(高江洲八重子・淳子)
戦争未亡人の足跡(伊佐ウシ・澄子)
鼻に残る破片(仲程シゲ子・とき子)
祖母から母へ、母から娘へ(伊佐美津子・徳子)
戦争と人間--母の手記(湖城登美・睦子)
老婆(宮城里子)