桎梏に耐えた日々
- サブタイトル
- 徳島空襲の記録他 戦争を知らない世代へ 19(徳島編)
- 編著者名
- 創価学会青年部反戦出版委員会 編者
- 出版者
- 第三文明社
- 出版年月
- 1976年(昭和51年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 194p
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/So32/19
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
第一章 空から炎が降ってきた〈徳島空襲罹災者の記録〉
直撃弾を受けて息子が(江口ハルノ)
祖父を焼く煙にただぼう然(松本仁恵)
母を亡くした父の悲しみ(井川茅子)
防空壕に家族全員生き埋め(土屋艶子)
雲一つない夜空に満月が(船越義幸)
「置いて行って」と祖母が泣き(野村嘉寿子)
見知らぬ声に追い立てられて(原一雄)
赤紫の不気味な空(島田ハルエ)
「水を……」との声が今も耳に(井上好子)
影を踏むように焼夷弾が落下(山沢智恵子)
うずくまる母の手を引いて(松本明子)夢中でほおばった玄米飯(斉藤千賀子)
鏡があめのように溶けて(川瀬カナエ)
灰色のベールがはがれた時(田中鉄蔵)
廃墟の街に焼け残ったビルが(天野旭)
神国だから負けるはずがない(前田アキ子)
夫の手首が短くなって(中野英美)
崩れた防空壕から手が(馬瀬太平)
「よう燃えてる」と川の中で(高田幸代)
焼夷弾が雨のようにザアザアと(谷春恵)
背筋が寒くなるあの火の雨(中村キエ)
第二章 望郷の思いに支えられ〈引揚げ者の記録〉
生きて帰ったのは長男一人(道下つる子)
我が子を異国の山に埋めて(亀井遊亀子)
一カ月の短命だった我が子(武田ナツ子)
蚊の鳴くように消えた命(桑城すみ子)
戦争が憎い!(西野スミコ)
布団をかぶって押入れに(漕野教次)
崩壊の日は突然に(喜多和子)
帰国の果てに二児の死(郡信雄)
ピストルをつきつけられて(原田アサ子)
心にしみた「リンゴの歌」(川原行雄)
満州の野に妻子を残して(柿谷只一)
第三章 孤立無援の彷徨の果て〈出征兵士の記録〉
月明りのなかに立つ人影は(堀川鯨男)
千四百人がたったの四十八人に(松村喜平)
自爆の音に身を切られる思い(広島忠次)
毒キノコで三十時間の死の旅(和西義隆)
クリークを死体がうずめて(河野正市)
アラカン山脈をさまよい歩く(野村正勝)
遺体を背負って本部へ走る(三橋匡熹)
敵の号外ビラで敗戦を納得(重本輝雄)
青春時代を国家に捧げて(小倉秀典)
少しの油断が三十人の戦死に(富永強)
海中で泳ぐ友を残したまま(後藤敬夫)
目の前で全船沈没の憂き目(井内喜市)
死の海となった広島で(林芳夫)
愛機と波間に消えた戦友(中川政治)
三たび生死の境を越えて(吉田弘治)
国立国会図書館デジタルコレクション
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