どん亀艦長青春記

第一章　天下の荒道場に学ぶ
江田島の青春
その夜の薫陶
黒鉄に魅せられて
第二章　歴史の跡を訪ねて
見果てぬ夢
血と砂の乱舞
身から出た錆
第三章　霞ヶ浦の空遠く
本職ここに唖然たり
奇想天外な対策
食堂の貼り紙
横紙破りの猛将
飛行機乗りの夢破れ
第四章　わが人生の関頭に立って
南雲忠一の逸話
両雄ならび立たず
適中した予感
新少尉、艦長を殴る
奇しき出合い
しごかれた新前中尉
地獄で仏とは
第五章　青春の奔流の中で
「加賀」の暴れん坊
寒中の海に
膝栗毛道中
夢の跡を追う
教官不適の烙印
浮かんだ妙計
海軍をゆるがす
第六章　“どん亀”乗りひとすじに
竜神様の仕業
潜望鏡に水兵が
呑んべえ艦長の真価
潜水艦長になるには
頂門の一針
宿縁の不可思議
第七章　暗き絶望の淵から
絶体絶命の危機
真珠湾頭の悪夢
濃霧の海で
第八章　明日なき戦いの海に
敵機に帽子を振れ
機雷原をゆく
飢えた海の狼
武人の宿命
鮫島長官の形見
第九章　苦難を乗り越えて
艦隊司令部の怠慢
死にまさる苦悩
生涯の痛恨
生死は眼中になく
断末魔の悲鳴