太平洋戦争、五つの誤算

第１章　拙速な戦争準備での開戦
多種多様な戦争観
大日本帝国憲法
軽視されていた固有の国力
最高の決断を妨げた国防機構
悔いを残した国際情勢の判断

第２章　総合戦力発揮への努力の不足
統合作戦思想の欠如
机上論に終わった研究の成果
水陸両用作戦での不覚
大本営の功罪
強行された絶望の戦い

第３章　条約無視の「戦陣訓」の制定
「戦陣訓」とは何か
いくつかの重大な問題点
致命的な欠陥は条約の無視
不当に多かった将兵の犠牲
問われた捕虜の虐待

第４章　大陸作戦偏重の陸軍軍備
皆無に近かった対米作戦準備
重大な戦機に不参加の陸軍機
洋上で大活躍した米陸軍機
比島決戦計画の背景
現地調達兵站の失敗

第５章　航空戦力誤信の海軍作戦
最大の失敗はガ島基地の選定
新軍備計画論とその盲点
活用されなかった緒戦の戦訓
破綻した海上輸送とその護衛
最後は体当たり攻撃

付記、参考文献